下痢や便秘、腹痛もまとめて解決する東洋医学の知恵
健康法
過敏性腸症候群
冷房でお腹を冷やすとくだしてしまう。
ガスが溜まってお腹が苦しい。
通勤電車で途中で降りてトイレに駆け込む。
そんな悩みはありませんか?
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに経絡内臓整体で身体の体質改善を目指す鍼灸マッサージ整体師。 栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康を実践している。プラチナ経絡整体で様々な疾患を解消しています。
澤楽「こちらでは、ストレス社会と言われる現代における原因がよくわからない過敏性腸症候群の原因と対処法について書いています」
過敏性腸症候群はなぜ起こる?
過敏性腸症候群は下痢のイメージが強いですが、
- 頻繁に排便があるタイプ
- 下痢に腹痛をもたらすタイプ
- 便秘と下痢を繰り返すタイプ
に分けられます。
主な原因は、
- 食生活
- 生活習慣
- ストレス
などが挙げられます。
大腸には明確な異常がないのにお腹の痛みや調子が悪く、便秘や下痢などの排便の異常(回数や便の形の異常)が数ヵ月以上続く状態が過敏性腸症候群です。
日本では、人口のおよそ10%程度の人がこの病気であると言われます。
全体としては女性のほうが多く、年齢とともに減ってくることがわかっているので自律神経の乱れが起こす生活習慣病とも考えられています。
東洋医学から見た過敏性腸症候群
東洋医学では、下痢を泄瀉(せっしゃ)と呼び、便秘は便秘ですね。
東洋医学における下痢(泄瀉)の原因
- 飲食不節
- 情志失調(ストレス)
- 脾胃虚弱によるもの
飲食不節とは食生活が乱れた状態です。
これは極端に食べ過ぎたり、食べなすぎたりすることや、飲食の時間が不規則である状態が該当します。
- 食べ過ぎは消化器系に負担をかける
- 栄養不足は気血の不足を起こし腸が弱る
- 寝る前の食事は身体の回復を妨げる
そのため、身体に良い食事をしていてもお腹の調子が悪い人は食べる時間や量を調節しましょう。
脾胃虚弱タイプの下痢
湿(身体に熱がこもる)は下痢の重要な原因であり、長期的に消化器に悪影響を与え脾胃虚弱を生じます。
そうなると疲労や倦怠感が強くなり、少し動くだけで息切れや動悸などがみられます。
東洋医学では、身体を温めて内臓の機能を向上させる食事を選びます。
つまり脾胃虚弱のときには風邪をひいたときと同じ食事が求められます。
1、消化に良いもの
2、身体を温めるもの
を意識して摂るのが重要です。
例えば、卵がゆは栄養面と身体を温めるという点で身体が冷えた下痢には極めて有効です。
他にも、ホットポカリなどはミネラルのバランスを整えるので冷えによる下痢の改善には効果的です。
また桃は食べるポカリとも呼ばれるくらいに理想的なミネラルバランスなので下痢の時は桃のゼリーなどもおすすめです。
情志失調とはストレスにより内臓に負担をかけ機能が低下した状態です。
東洋医学では、感情を五志と呼び怒・喜・思(悩む)・憂悲・恐驚に分類します。
怒り過ぎることもストレスなら、怒りを我慢するのもストレスです。
喜びは多いほうが良いですが、喜びばかり追求するのは自然とは言えません。
考える時間は必要ですが、思い悩む時間が長ければ身体に湿が溜まり過敏性腸症候群の原因ともなります。
腹痛や下痢、吐き気といった症状は悩み過ぎによる自律神経の乱れです。
人間は意識して考えないようにするのは難しいのでウォーキングなどをするのがおすすめです。
同じように考えているようでも動きながらだとプラスの思考が生まれやすいからです。
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まとめ
過敏性腸症候群は大腸だけの異常ではありません。
現代人に最も多いのはストレスと言われます。
過敏性腸症候群の改善には、食生活に注意して適度な運動を心がけることが大切です。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院