東洋医学から見た身体の源は水(津液)
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身体の水分
水はどんな違いがあるの?
水を飲む健康法の本当の意味は?
身体の60%も水分で出来ているってピンと来ない。
こんな疑問を持ったことはありませんか?
東洋医学では気(代謝)と血(栄養)、津液(水分)が健康を維持すると考えています。
こちらでは、東洋医学から見た飲むだけでも健康になれる水のすごさについて書いています。
人間にとって水はどれくらい重要か
人間の体内で巡っている水分は約60%ほどです。
この水分には、
- 血液
- リンパ液
- 消化液
など様々な機能をもった液体が含まれます。
血液の水分が不足した状態は瘀血(おけつ)と呼び、頭痛や肩こりの原因となります。
水分不足はもちろんですが、睡眠不足や辛いものの食べ過ぎや塩分の摂り過ぎも原因となります。
リンパ液の水分が不足した状態を痰湿(たんしつ)と呼び、腰痛や神経痛の原因となります。
こちらは水分不足も多いですが油物やアルコールの摂り過ぎも原因となるので生活習慣が乱れている人も多いのが現状です。
消化液の不足が津液不足に相当し、気虚や血虚の原因となります。
消化液が不足した状態での暴飲暴食や寝る前の食事は胃に大きな負担をかけるので注意が必要です。
どれくらいの水分が必要か?
基本的には身体が欲している分だけ飲めば健康は保たれるのですが、現代人は渇きを感じる能力が低下しています。
なぜなら空調のなかで過ごすことによって体温の調節機能がていかしていたり、外にいる時間が減ったせいで汗をかいたり寒さで震えたりする時間が減っているからです。
本来なら人間は体内の水分が
- 2%失われると喉の渇きを感じ、運動能力が低下する
- 3%失われると、強いのどの渇き、ぼんやり、食欲不振などの症状がおこる
- 4~5%で現れる疲労感や頭痛、めまいなどが起こり脱水症状になる
- 10%以上の水分喪失で死にいたる
具体的には体重が60kgの人で体内の水分は36ℓにおよび、2%でも720mlになります。
しかし、人間は年齢を重ねるほどに喉の渇きを感じにくくなり、常に2%くらい不足している人も多いのです。
さらに人間の身体は放っておいても一日に体内を150ℓほどの水分が巡り、1.5ℓほどが尿として出ます。
そのため、汗をかかない時期でも1ℓくらいは飲んでいるほうが健康なのです。
始めは飲むのが苦しい人も徐々に喉の渇きを感じるようになります。
渇きを感じない人はマヒしているだけです。
太っている人が満腹を感じにくいのと同じ理由です。
身体の水分が不足した状態だと尿の濃度が高くなり、老廃物の排泄が滞りだします。
そのため、慢性的な水分不足は実に多くの症状を引き起こします。
これくらいは飲みたい水分量
正しい水の摂取量とは
一つの目安としては、体重の3%になります。
なぜなら、尿として失われるのが約2.5%となり、他にも身体から失われる分を総合すると3%ほどになるからです。
例えば、60kgの人なら1.8ℓになります。
ですが、同じ体重でも食事から摂取する水分量や、普段の活動量による喪失する水分量に差があるので、あくまで目安となります。
- 朝は排泄の時間
- 昼は消化・吸収の時間
- 夜は代謝・修復の時間
と言われるので、東洋医学から見たおすすめの水を飲む時間帯は朝です。
もちろん、実際に飲んでみて不調になるようなら調節してください。
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まとめ
水分が身体にとって重要なのは言うまでもありません。
ですが、多くの人は水分を軽視しており不足しています。
多くの不調は水分不足から来ることも多いので普段から意識して水分をとりましょう
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院