不調の原因を調べる東洋医学の知恵

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不調の原因

身体の痛みの原因が分からない。

レントゲンやMRIでは異常は見つからない。

肩こりや頭痛が治らなくなってきた。

寝ても疲れがとれなくなってきた。

東洋医学では原因不明という診断は存在しません。

こちらでは東洋医学から見た症状の原因と対処法について書いています。

原因不明という診断は何か

痛みの原因が不明でも、原因無くして痛みは起こりません。

そのため、原因を特定できないまま放っておくと症状は悪化します。

なぜなら身体を悪化させる生活習慣を改善しない限りは知らずに身体に悪いことを繰り返しているからです。

特に生活習慣で悪くなりやすいのは内臓です。

東洋医学では、

  • 肝虚(代謝系)
  • 心熱(循環系)
  • 脾虚(消化吸収系)
  • 肺虚(呼吸器系)
  • 腎虚(生殖器系)

などの弱りが存在します。

大切なのはどこが弱った結果として不調が現れているかです。

一見、関係ないように見える症状も原因が同じだという事はよくあります。

代謝系の不調はめまいや耳鳴り、頭痛など頭部の不調が多くなります。

循環系は胸痛から偏頭痛、足の冷えなど全身に及びます。

消化吸収系は胃下垂や逆流性食道炎、過敏性腸症候群などが現れます。

呼吸器系の不調はアレルギーや免疫力の低下として現れます。

生殖器系は優先順位の低さから疲れているときに早い段階から弱りやすくなり腰痛なども起こりやすくなります。

 

身体の不調を解決するには

身体の不調は、身体のメカニズムが崩れたときに起こりやすくなります。

  • 便秘
  • 下痢
  • ガス溜まりによる腹痛

などが起こるのも身体の異常が起こっているのです。

そんな時に不調の原因を探すには、

  • お腹を触る
  • ツボを押す
  • 身体を動かしてみる

などが有効です。

お腹を触ってみて押して痛いようなら内臓は固くなっており機能は低下しています。

  • 左の肋骨の下なら胃の弱り
  • 右の肋骨の下なら肝臓の弱り
  • みぞおちの下あたりなら膵臓の弱り
  • へそ回りなら腸の弱り

また、普段から慢性的に腰痛がある人は腎臓の弱りを疑います。

その他にも、身体のダルさや疲れやすさが伴う場合はリンパの流れの悪さも疑います。

また、

  • 肝虚なら太衝
  • 心熱なら神門
  • 脾虚なら足三里
  • 肺虚なら中府
  • 腎虚なら太谿

などに圧痛が出ます。

 

そして腸が弱っている人は前屈が苦手で腎が弱っている人は後屈が苦手です。

自分で出来る身体の調整法としておすすめなのはラジオ体操です。

前屈の際には腰の後ろが伸びるように倒します。

手が床につかなくても良いので背中が伸びるように意識しましょう。

腎臓の動きを良くします。

10回くらい行いましょう。

横に倒すときは身体ごと倒すのではなく、肋骨が伸びるように倒しましょう。

肝臓は右側にあり、胃が左側にあるので、左右とも行い肝臓と胃に刺激を入れましょう。

左右とも10回くらい倒しましょう。

捻るときはしっかりと腹部を捻ると腸に効きます。

身体を捻る動きは腸や膵臓などの奥にある臓器にも刺激を入れられます。

息を吐きながらゆっくりと捻りましょう。

5秒くらいかけて捻るのがポイントです。

10回くらい行います。

基本的にどの体操もゆっくりと痛みのない範囲で行ってください。

 

まとめ

検査をうけても医師が明確な診断をくれない時にはツボや腹部の圧痛、身体の動きで調整しましょう。

内臓疾患が原因の場合なら身体に異常が出ています。

まずは、自分でお腹を押してみて内臓の異常がないかチェックしてポイントを調べるのもおすすめです。

そのうえで、セルフケアで治ることもあるのでラジオ体操なども試してみてください。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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