身体に良いも悪いも分量しだいでパパッと薬膳を考える
パパッと薬膳
コーラは身体に悪いから控えたほうがいいと言われる。
じゃあ、身体に悪い毒なのか?
アルコールなどと比べても健康に悪影響と言えるのか?
東洋医学では良いものと悪いものがあるとは考えません。
良いものも摂り過ぎれば毒ですし、毒でも少量なら薬になることもあります。
コカコーラは風邪薬だった!?
一部では有名な話ですが、コカコーラはアメリカの薬剤師のジョン・ペンバートンによって開発されました。
コカ・コーラのコカは麻薬に分類されるコカの葉のことで、昔は外科手術の前にコカの葉を噛んで鎮痛剤として使いました。
そのため、コカの葉の鎮痛成分を使った鎮痛剤は多く存在します。
そもそも、昔の風邪薬にはコカの葉の成分が使われていたそうです。
その他に含まれる成分は、
- ライム
- 砂糖
- ナツメグ
- レモン
- コリアンダー
- シナモン
- カフェイン
などが使われます。
ライムやレモンを摂り過ぎて体調を崩すことは少ないですが、食べ過ぎれば胃を荒らします。
カフェインや砂糖は過剰な摂取は控えるように呼びかけられています。
その他も調味料を大量に使うという事はあまりありません。
結局のところ、悪いものがあるのではなく摂り過ぎればなんでも身体に悪いのです。
フランスやドイツでは風邪をひいたときにはコーラをホットで飲みます。
特に咳を伴う風邪には効果的とされています。
何を基準に薬膳を作れば良いのか?
基本的には薄味です。
「薄味で腹八合に医者いらず」が薬膳の基本です。
たまにいるのが身体に良いと思って食べ過ぎる人です。
アルコールであっても一日に
- 缶ビール350ml
- ワイン120ml
- 日本酒180ml
くらいなら身体に良い影響を与えると厚生労働省も発表しています。
飲み過ぎれば身体のアルコール分解酵素を無駄遣いして身体に負担をかけるのです。
人間の身体が若さと健康を保とうと思えば、酵素を無駄遣いしないことが重要になります。
人間が一生で作れる酵素の量は決まっているので、過剰な食物を身体に入れるのは毒と言えます。
だから薬膳の多くは様々な調味料や野菜を使うことで消化を促すように作られています。
コーラなどの炭酸飲料は内臓に溜まった石を溶解するのに効果的とされています。
結局のところ、風邪を引いてエネルギーが必要な時にはコーラなども効果的ですが、普段から動かない人がコーラを飲むのは糖分の摂り過ぎです。
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まとめ
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院