東洋医学から見た胆石の対処法

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

 

そもそも胆のうって?

胆嚢は肝臓の右下にある胆汁を溜める内臓です。

胆汁は脂質の吸収に必須な液体で、強い殺菌力を持つので免疫としての機能も持っています。

胆汁は肝臓で作られ胆のうで濃縮されるので、胆のうを摘出した人は胆汁の質が低下し、免疫力と脂質の消化力が低下します。

胆石はコレステロールやビリルビンが混ざり合って結晶化してできます。

そのなかでも主にコレステロールが原因で胆石ができる人が増えています。

原因としては、

  • 低蛋白高脂肪な食事
  • 酸化した油

などがあり現代病とも言われ、近年では10人に一人が胆石を保有していると考えられています。

 

胆石の解消や予防のために

胆汁には、

  • コレステロール
  • レシチン
  • 胆汁酸
  • ビリルビン

などが含まれており、これらのバランスが保たれていることで液体の状態になっています。

つまり胆石ができる人ははこれらのバランスが崩れていると言えます。

また、東洋医学では胆のうは決断力を司るとされるのでくよくよとして優柔不断な人ほど胆のうの動きが弱いと考えます。

そのため、自分が優柔不断になっていると感じたら脂質のとり過ぎを控えて胆のうのバランスを整えましょう。

なぜなら脂質の多い食事を続けると胆汁中のコレステロールの割合が増加し胆石が出来やすくなるからです。

その他にも

  • アルコール
  • 糖尿病
  • 加齢
  • ストレス
  • 睡眠不足

などが胆石の危険因子とされています。

反面、過剰なダイエットでも胆汁が胆のうの中で溜まったままの時間が長くなり、胆石が出来やすくなると考えられています。

そのため、胆石の対処として大切なのは

  • 規則正しい食事
  • 汗をかくくらいの運動

などの刺激で胆汁の循環を促すのが胆石の改善と予防に役立ちます。

またエストロゲンはLDLコレステロールの働きを調節するので、更年期時期の女性は胆石が出来やすくなります。

 

東洋医学から見た胆石

東洋医学から見た胆石は血液の流れを滞らせる瘀血が原因と考えます。

油物や甘いものを食べる方で野菜が不足している方が多いです。

血液中の脂質には

  • コレステロール
  • 中性脂肪
  • リン脂質
  • 遊離脂肪酸

という4種類があります。

これらの脂質は細胞やホルモンの材料、エネルギー源として欠かせません。

血中の脂質が上昇しすぎない食事は、

  • 動物性脂肪の摂取を控える
  • 野菜やキノコ類を摂取する
  • アルコールは適量にする
  • 食べ過ぎは控える

などの生活習慣が基本となります。

また、脂質は太陽の下で運動する際に最もよく使われるので、一日に30分は外出して動きましょう。

 

まとめ

胆石は胆汁を必要とする高脂肪食により誘発されます。

また、脂質は高エネルギーの物質なので運動などでエネルギーを消費するのが大切です。

汗をかき規則正しい食事をするたびに胆汁は循環するので胆石の改善と予防に役立ちます。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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