土樹のピンとくる栄養学は亜鉛の効果効能
健康法
人物紹介
土樹(どき) 二人兄妹
人間関係を重視してボランティア大好き、土麻のお兄ちゃん。想像力が豊かで歴史もののマンガが大好き、栄養学を教える大学教授。
土樹「こんにちは。今日も栄養学の講義を始めます」
亜鉛(Zn)はどんなミネラル?
亜鉛は微量ミネラルに分類され体内に約2000mg存在し、主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などにある成分です。
タンパク質の合成に関わる酵素の材料として使われるので新陳代謝の際には重要なミネラルです。
味覚を正常に保つので、味覚の鋭さには亜鉛が重要です。
味覚重視の火タイプには必須ですね。
亜鉛はビタミンAの抗酸化作用の活性化を促し、過酸化脂質の害を防ぐことで身体の老化を防ぎます。
過酸化脂質は長期に渡り身体に悪影響を及ぼすので早く取り除きたい成分ですね。
亜鉛が十分にあると、粘膜を保護するビタミンAを身体の中にとどめる効果があり、風邪の諸症状を緩和してくれます。
また、白血球にも亜鉛が含まれているので、免疫力も左右します。
タンパク質と合わせて、亜鉛を摂取することで、全身の新陳代謝がより活性化されます。
新陳代謝が活発な時期に、亜鉛は必要量が増加するので、特に成長期の子供には過不足なく亜鉛を摂取することが必要です。
皮膚や髪もタンパク質からできており、皮膚や髪の新陳代謝はペースが早いので亜鉛不足は顕著に現れます。
また、精子の形成には必ず必要とされるので、生殖機能の改善にも必須です。
近年では、うつ状態の改善にも効果が期待されています。
神経伝達物質を作るのにも必要だからです。
そのため、亜鉛が体内に十分にあることで、
- 精神安定
- 脳の機能を高める
- うつ状態の緩和
に効果があると考えられています。
亜鉛は汗の中に多く含まれており、発汗量に比例して体外へ流出する量も増加します。
ここまで見ると火タイプに属する
- 心包経(生殖器)の問題
- うつ症状に陥りやすい特徴
- 汗をかき過ぎると症状が悪化する
などは、東洋医学の火タイプの特徴にピタリと当てはまるのが不思議で感動する点だと筆者は感じます。!(^^)!
亜鉛を多く含む食品にはタンパク質を含む
- 肉
- 魚介類
- 大豆製品
- 真牡蠣
- 岩牡蠣
に多く含まれています。
亜鉛は水溶性のため、調理する際は短時間で加熱、または汁ごと食べられるように鍋やスープなどにするのがよいでしょう。
亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると、吸収率がアップします。
逆に、インスタント食品には、フィチン酸という亜鉛の吸収率を下げる成分が含まれています。
亜鉛が必要となる酵素
- 骨アルカリフォスファターゼ(骨ALP)・・・・骨代謝に必要です
- タンパク代謝に関わる酵素・・・・プロテアーゼ、カルボキシペプチターゼ
- 糖代謝に関わる酵素・・・・アルドラーゼ、コハク酸脱水素酵素
- アルコール脱水素酵素・・・・アルコールの代謝に必要です
- 乳酸脱水素酵素・・・・乳酸の代謝に必要です
- Cu-Zn-スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)・・・・活性酸素を消去します
ただし、痒みや痛みを引き起こすプロスタグランジンにも亜鉛が関わっているので、亜鉛が多ければ痛みも感じやすいという可能性も示唆されています。
さらに亜鉛は水銀やアルミニウムなどの有害金属が体内に入っても有害金属を尿中に排泄させるので、亜鉛不足や欠乏の状態は解毒機能を低下させると考えられます。
まとめ
色々な情報を集めて考えを巡らせるのが好きなのが土タイプの特徴です。
話すのも好きですが聞き上手でもある人が多いです。
「今日はミネラルの中でも亜鉛について解説しました。」
「五大栄養素の中でもビタミンとミネラルは相乗効果を出すので、食べ合わせは意識しましょう」
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院