性格を左右しているのは内臓だ!心の養生は身体から

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澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

「こちらでは人の性格を左右する微生物との関連と東洋医学から見た性格と心の養生法を書いています」

 

微生物が人の性格を左右する!?

人の性格が身体の状態に左右されるというのは昔から考えられていました。

うつ病は心の病ではなく身体の病とも考えられるのです。

普段は元気で前向きな人も、病気のときには弱気で後ろ向きになるというのは経験したことがある人も多いと思います。

結局の所、精神状態は身体の状態によって左右されるので心の状態を良くしようと思えば身体を良くするのが効果的というのが東洋医学における心身一如(しんしんいちじょ)の考え方です。

実際にラットで行われた実験では、腸内細菌を入れ替えたラットは性格も入れ替わったという報告があります。

東洋医学では腸内環境に限らず精神と内臓の関係には注目していました。

東洋医学では感情を七情と呼び、

  • 怒は肝と胆
  • 喜は心と小腸
  • 思(悩む)は脾(すい臓)と胃
  • 憂悲は肺と大腸
  • 恐驚は腎と膀胱

に関連すると考えていました。

要は心の状態からも身体の状態は読み取る事が可能で、精神状態を読み取る事で治療効果を高めることが可能と考えていたのです。

特に精神活動の中枢である心臓は、すべての感情に影響を与えると考えていました。

悲しい気持ちなどのネガティブな感情は肺や大腸が関係していると考えています。

過度の悲しみや憂いは、溜息を増やしたり呼吸を浅くするので肺の気を消耗し、意気を消沈させて咳や息切れなどを引き起こすと考えています。

そして呼吸が浅くなることで大腸の働きも悪くなります。

ここで大腸の働きの悪化が微生物の生育に影響を与える事がうつ病などを引き起こすと考えられています。

 

東洋医学の心の養生法

昔から腸内環境を整えるために使われてきたのは漬物です。

ぬか床で発酵させることで乳酸菌が増加しますし水溶性食物繊維を豊富にとれるので極めて優れた食品です。

実際に乳酸菌を取るとうつ症状が緩和されたという報告もあります。

塩分の摂り過ぎを心配する人もいますが、大根やキュウリはカリウムが豊富なので過剰な塩分も排出しやすくバランスはとれています。

現代になってうつ病の人や、引きこもりの人が増えているのは乳酸菌の不足や腸内環境の乱れによるかもしれません。

また、東洋医学で重視していることはよく噛むことです。

よく噛むと代謝が上がるので身体の回復力も上がります。

白米などをよく噛むことで血糖値の上下を防ぎます。

また、胃などの内臓も元気になるので心も整いやすくなるのです。

昔の食事は現代のように柔らかい物は少ないのでよく噛んでいたのが心の健康にもつながっていたと考えられています。

 

まとめ

腸内細菌が感情に影響を与えることは証明されていることです。

昔ながらの食事は乳酸菌が多く、よく噛む事で胃腸などの消化器を整えていました。

現代のように柔らかくて、腸内細菌の餌が少ない食事は心のバランスも崩しやすいので気をつけましょう。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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