東洋医学から見たヘルニアの原因と治し方

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

「皆さんのなかにはこんな経験を持っている人はいませんか?」

重いものを持ち上げたときの腰痛。

くしゃみがきっかけで立っていられないほどの腰痛。

身体をねじっただけで急な腰痛になった。

おまけに足のほうまで響くような痛みやしびれを感じるなど、、、

こういった症状は腰椎椎間板ヘルニアの心配があります。

澤楽「今回は東洋医学から見たヘルニアの原因と対処法について書いています」

 

ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニアは腰痛の原因でも多い割合を占めます。

椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間のクッションが飛びだすことをいいます。

このとき、飛びだした椎間板が神経を圧迫するために腰以外にも足に激しい痛みやしびれなどを感じるのが特徴です。

 

ヘルニアは咳やくしゃみなどの些細な原因でも起こり、身体の重要な神経を圧迫するため、排尿ができなくなることもある怖い疾患です。

主な原因としては、

  • 加齢による背骨の柔軟性低下
  • 背骨に許容量を越える負荷がかかる

などが考えられます。

そのため若い人は主にスポーツなどが原因で起こり、中高年では老化や長時間のデスクワークが原因で起こりやすいのが特徴です。

 

東洋医学から見たヘルニア

東洋医学から見たヘルニアの主な原因は、

  • 瘀血(おけつ)
  • 血虚(けっきょ)
  • 痰湿(たんしつ)

瘀血は普段から暴飲暴食などがあり、内臓が疲労した結果として背骨や腰周りの筋肉の柔軟性が低下した状態です。

食生活に偏りがある若者に多いのが特徴です。

血虚は過労や睡眠不足により身体の回復が追いつかず、度重なる疲労が原因で起こります。

産後の女性などに多く見られます。

痰湿の場合は身体を冷やしていることが多いので、過剰な空調や冷たい飲み物の飲み過ぎなどで起こります。

もともと冷え性な人にも多く見られます。

さらに東洋医学では加齢で起こる身体の変化を腎虚(じんきょ)と呼び血虚や痰湿の原因と考えています。

また、腰痛のもう一つの見方としては炎症を起こすサイトカインや活性酸素などです。

身体に起こる炎症のせいで自然治癒力が低下してヘルニアが治りにくいと考えられます。

炎症は本来なら身体を治す作用ですが、連続して起こることで体液の循環が悪くなり炎症が収まらなくなります。

ヘルニアは炎症が連続して起こるほど背骨に負担をかけ続けたために起こります。

そのため、大切なのは背骨にかかる負担をいかに減らすかということになります。

 

炎症を鎮めてヘルニアを治すには

大切なのは背骨にかかる負担を減らすことなので、ラジオ体操がおすすめです。

身体は大きな関節である肩関節と股関節の動きが保たれているほど背骨の負担は減ります。

ポイントとなるのは炎症をコントロールしている肝臓を回復させる食事です。

  • 緑の野菜
  • ベリー類
  • ナッツ類
  • 魚の脂質

などがポイントになるので定期的に摂取しましょう。

最近では、運動不足から人間だけでなくダックスフンドなどの老犬でも瘀血(おけつ)が原因でヘルニアの症状が出ることもあります。

 

まとめると

ヘルニア自体は放っておいても本来なら治る疾患です。

ですが、常に背骨に負担をかけ続けている状態だと炎症が治まらなくなり症状が悪化します。

大切なのは負担を減らすために肩や股関節の動きをあげて肝臓に効果的な食事を摂取することです。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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