咽喉頭異常感症は東洋医学から見た梅核気で改善できる

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに経絡内臓整体で身体の体質改善を目指す鍼灸マッサージ整体師。 栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康を実践している。プラチナ経絡整体で様々な疾患を解消しています。

⇒澤楽がプラチナ東洋医学で解消できる疾患一覧

「現代人が抱える疾患の中でも、最も増えているのが喉の異常です」

「喘息などのアレルギーに代表されるように、様々な喉の異常を訴える人は増えています」

「ですが、中には明確な異常が見つけられない症状も数多くあります」

「今回、紹介するのは現代医学では原因を見つけにくい咽喉頭異常感症です」

咽喉頭異常感症とは

風邪ではなく起こる喉の症状には、

  • 喉の不快感
  • 喉の詰まり
  • 喉の違和感

などがあります。

基本的に、病院で検査をしても原因が分からない症状があることを咽喉頭異常感症と言います。

また、普段からストレスが多い人に起こりやすいことから、ヒステリー球とも呼ばれています。

喉の不調は発声や呼吸、食事など日常生活の様々な場面に影響を及ぼします。

特に、秋から冬にかけては、空気の乾燥による喉へのダメージも合わさることで、ますます喉の違和感が強くなることも多くなります。

漢方の世界では咽喉頭異常感症を、梅の種が喉にあるような感じがして、梅核気(ばいかくき)と呼ばれています。

咽喉頭異常感症の主な原因はストレスと言われています。

悪化しやすい時期としては、

  • 更年期障害
  • 自律神経失調症
  • うつ病

などの精神的症状の目立つ病気で、悪化する傾向にあります。

 

喉はどんな働きをするのか

そもそも喉の働きは、

  • 呼吸をする
  • 食物を飲み込む
  • 胸郭の固定
  • 発声する

などになります。

そのため、喉が詰まったという表現は、喉の機能が低下した状態と言えます

一般的な呼吸では、鼻から息をしますが激しい運動の際に口からも呼吸します。

口の中に入れた水や食物は、喉頭で空気は気管へ、食べ物は食道へ正確に分別されます。

次に大切なのは胸郭(きょうかく)の固定です

身体に大きな力がかかると、踏ん張りやすくするために、呼吸をとめて肺の中の空気を逃がさないようにします。

一時的に肺の中の空気を固定することで、身体全体の筋肉は力を発揮しやすくなります。

そのため、身体に大きな負担がかかっている人は、息が止まりやすく身体の筋肉が緩みにくくなります。

さらに喉の機能には発声があります

肺からきた空気が、喉頭にある声帯を振動させることによって発声が可能になります。

そのため、喉が詰まるのは、

  • 胃に物を入れない
  • 空気を固定する
  • 声を出さない

などのために起こると言えます。

例えば、怒りや悲しみなど強いストレスを感じた時、胸苦しさで喉がつかえたり、呼吸が浅くなります

東洋医学では、心理的なストレスが原因で起こる不調を気滞(きたい)と表現します。

気滞の中でも、喉が詰まる感覚を梅核気(ばいかくき)と呼びます。

このような梅核気による喉の違和感や詰まりを感じやすい人には、

  • ストレス発散が苦手
  • 我慢強い

などの傾向があり、女性に多いのが特徴です。

 

咽喉頭の詰まりを取り除くには

東洋医学では、梅核気には、胃腸の不調も関係していると考えています。

そのため、

  • 暴飲暴食
  • 夜遅い食事
  • 濃い味付け
  • お酒の飲み過ぎ

などは注意が必要です。

また、喉の詰まりは肺に空気を溜めるためでもあるので、深呼吸をすることで喉の詰まりを解消できます

強いストレスを感じていると、交感神経が優位になるので筋肉は緊張しっぱなしになります。

この筋肉の緊張が、自然と呼吸を浅くするのです。

深呼吸というのは、筋肉の緊張を緩めると同時に、副交感神経を優位にしてリラックスさせることも可能です。

実際に、副交感神経が優位な睡眠時に、喉の詰まりが気になって目が覚めるということはありません

漢方治療では、気滞の解消には、気の巡りを良くする半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が昔から梅核気には用いられてきました。

半夏厚朴湯には、心を落ち着ける厚朴という香りの高い生薬が含まれます。

脳のストレスを和らげるには、本能に働きかける香りを使うことが有効なのです

漢方薬でなくても喉の詰まりを感じるときには、好きな香りを嗅ぐのは効果的ということです。

その他にも、普段から言いたいことを言えずにストレスを溜めている人には、カラオケなどで声を出すことも効果的です

⇒本気で喉を健康にしたい人へ

喉の詰まりをとるには本能に働きかけよう!

「喉の詰まりなどの異常を感じるのは、現代がストレス社会だからかもしれません」

「現代の問題点は、溜まるストレスに対して解消する機会が少ないことです」

「そのため、普段から声を出したり、好きな臭いをかいだりする習慣をつけると喉の詰まりはとれやすくなります」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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