東洋医学から見たコリン性蕁麻疹とは
健康法
原因はいくつかありますがストレスの割合が大きいと言われます~。
今日はそんなコリン性蕁麻疹について解説します~
コリン性蕁麻疹とは
コリン性蕁麻疹とは、発汗をつかさどるアセチルコリンという神経伝達物質による蕁麻疹です。
そのため風呂上がりや運動後などで汗をかくと症状が現れます。
アセチルコリンは神経を過敏にするので、痛覚も敏感になっています。
そのため発汗に伴って膨疹や紅斑(こうはん)がたくさん現れるとともに痛みが伴います。
かゆみ以外にもピリピリしたりチクチクしたりします。
発汗とともに何度でも現れますが、小児から20代の若者に多く高齢者にはほとんど見られません。
これは交感神経が優位になりやすい若者に多い特徴で、身体が興奮する日中に多く現れます。
神経が興奮することには何でも反応するので、辛い食べ物や熱い食べ物が刺激になることもあります。
基本的には汗をかいた時にコリン性蕁麻疹は起こるとされていますが、実際には汗をかいていない時にも起こります。
アセチルコリンが分泌されても汗腺が閉じていると汗は出ずに炎症だけが起こります。
体温の上昇に限らず精神的なストレスがきっかけで起こることもあります。
そもそも蕁麻疹が起こる時にはヒスタミンの分泌が促進され、血管の透過性が亢進されることで腫れあがります。
軽度のコリン性蕁麻疹の多くは身体が慣れて自然に治ります。
コリン性蕁麻疹は、運動不足や入浴時に湯船につからないなど汗をあまりかかない生活習慣が原因の場合もあります。
そのため普段から適度に汗をかくこともコリン性蕁麻疹の解消に役立ちます。
東洋医学から見たコリン性蕁麻疹
東洋医学では蕁麻疹の原因を風邪(ふうじゃ)と考えています。
風邪とは自律神経の乱れによって起こる身体の不調などを指します。
その中でもコリン性蕁麻疹は風邪がきっかけになる気滞(きたい)に分類されます。
気滞はストレスを受けたときに起こる自律神経の乱れで、ストレスを受けるとアセチルコリンが分泌され蕁麻疹が出ていると考えています。
そのため多忙な時期や疲労が溜まっている状態でコリン性蕁麻疹が起こっている場合が多くみられます。
また人間関係がきっかけで蕁麻疹を引き起こす人もいます。
大切なのは身体を動かして汗をかくことです。
コリン性蕁麻疹は発汗が原因と思われがちですが、悪いのは汗腺の衰えによるべたべたの汗です。
普段から体温が低い人はべたべたの汗をかきストレスにも弱くなります。
ストレスがかかると余計に体温が下がるので症状はさらに悪化します。
そのため湯船に浸かって体温を高め、サラサラの汗をかけるようにすることが大切です。
また汗をかくくらいのスピードでウォーキングなどをすることも有効です。
体温を高めて汗をかくと睡眠の質も高まるので心身ともに疲労が回復しやすくなります。
だから体温を高めてきちんと休養することがコリン性蕁麻疹の解消につながります~。
また気滞を解消すれば自律神経も整います~
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院