胃陰虚を解消するポカポカ経絡体操は三陰交
ポカポカ経絡体操
胃陰虚は胃血虚が悪化して起こります~。
今回は、そんな胃陰虚を解説します~
胃陰虚を解消するには
津液(水分)の主な役割は老廃物を排泄して臓器を潤すことです。
そんな津液(水分)が不足するのは、老廃物が溜まって胃の修復が追い付かなくなった状態です。
だから胃陰虚の解消には老廃物の排泄を促すことが大切です。
そんな胃陰虚を解消するには三陰交(さんいんこう)というツボを用います。
場所は内くるぶしの上4,5寸(約9cm)で血流の悪い人は痛みます。
血流の改善ツボとして有名で
- 生理不順
- 生理痛
などの婦人科疾患にも有効ですね。
足三里にあやかって女三里 とも呼ばれるほどに女性特有の症状に効果を発揮するツボです。
生理痛や更年期障害、不妊などの婦人科系疾患で活躍します。
津液(水分)の流れを良くするので、痰湿(たんしつ)の症状となる足のむくみや尿のキレの悪さなども解消します。
腎臓の症状を解消するツボとしても知られ、冷え性などにも効果があります。
結果として胃陰虚が原因となる胃もたれや消化不良なども解消します。
指腹で優しく押して30秒ほど待ちましょう。
温まってきたらOKなので、お灸以外にもカイロやドライヤーなどを使って温めるのも効果的です。
ストレッチ)
三陰交の辺りには下腿三頭筋があります。
下腿三頭筋は腓腹筋とヒラメ筋に分類され、主に足関節を底屈させる筋肉です。
腓腹筋とヒラメ筋が合わさってアキレス腱を作っています。
これらの筋肉が働くことで下腿に溜まっている老廃物を押し流します。
腓腹筋は膝関節と足関節の両方を動かしますが、ヒラメ筋は足関節の動きのみに関わります。
また腓腹筋は筋を強く速く収縮させる速筋群の割合が多いので、足がつる時の原因となる筋肉です。
対して、ヒラメ筋はゆっくり収縮する遅筋群が主体になっていて持久力のある筋肉です。
三陰交はヒラメ筋に大きな影響を与えます。
ヒラメ筋は立ち姿勢を維持する姿勢維持筋としての役割が大きいので、きれいな姿勢を作る時にも重要です。
三陰交を刺激するには、足関節をまんべんなく動かして可動性を高めるストレッチが効果的です。
- 足首を回す
- 足の甲を伸ばす
- 足首を深く曲げる
などの動きを繰り返しましょう。
足の関節を最大限に動かすことがポイントです。
ふくらはぎやすねの筋肉まで伸ばすことで血流やリンパの流れを促して老廃物の排泄を促します。
足首周りをストレッチすることは、足裏のアーチにも刺激が入るので足底の痛みなども解消します。
だから三陰交を刺激することは三つの経絡に刺激が入って気血津液を整えられる便利なツボです~
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院