胃熱を解消する薬膳
パパッと薬膳
普段から満腹になるまで食べていると胃熱は起こるんだよ♪
今回は、そんな胃熱について解説するよ♪
胃熱を解消するには
胃は若い時には健康でたくさん食べても元気です。
基本的に気(代謝)と津液(水分)が豊富なら胃は健康でたくさん食べられます。
ですが、食べ過ぎが続いていると胃はオーバーヒートを起こして胃熱と呼ばれる状態になります。
基本的に胃熱になる人は食べるのが好きで、食べ過ぎた結果として胃熱になっています。
ご飯や麺類などの炭水化物はよく食べるけど、サラダなどの野菜はあまり食べない人ほど胃熱には注意が必要です。
一般的には、「ご飯や麺類は消化が良く、お肉は消化に悪い」と言われていますが大きな誤解です。
肉や魚などのタンパク質は、胃酸で速やかに消化されて小腸に送られるため、胃の滞留時間は数十分程度です。
逆に、ご飯や麺類は胃酸では消化されずいつまでも胃のなかに留まっています。
そのため、食べ過ぎると胃の負担となるのは肉よりも炭水化物なのです。
炭水化物を多く食べる人はインスリンの分泌も重要です。
インスリンは消化した炭水化物を身体に取り込む作用があるからです。
インスリンの分泌には亜鉛というミネラルが必要で、亜鉛は膵臓で作られるインスリンの働きを活発にする作用があります。
またインスリンは脂質が原料になるので脂質も重要です。
薬膳から見ると清熱の食材にはアスパラガスやキャベツ、胡瓜などが挙げられます。
基本的にはサラダにも使える緑の野菜は清熱作用を持つものが多くあります。
ですが胃熱になる人は何を食べるかよりも、食べる量を調節することが何よりも大切です。
基本的には腹八分目を心がけ、空腹の時間を作ることが重要です。
昔から絶食は治療の一つと考えられていたほどです。
野生の動物も、調子が悪い時には絶食し身体の機能が回復するのを待ちます。
絶食して胃の機能を回復させればだいたいの不調は解消するからです。
また、早食いも胃の負担を増やします。
だから食事の時にはよく噛んでゆっくりと食べ、少量の食事で満腹感を得ることが胃熱の解消の第一歩となります。
時間が無いからと言って早食いを繰り返していると、知らず知らずのうちに食べる量が増えていきます。
結果として大量の食事を短時間で食べてしまう人は常に胃熱の状態となり、胃熱が悪化することで胃陰虚へと悪化していきます。
時間が無いせいで早食いをしたり、噛まなくても食べられるものが増えているのも原因の一つだね♪
胃熱の解消は日々の心構えが大切だね♪
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院