火翔が作る乾燥に負けないパパッと薬膳は山芋料理

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人物紹介

火翔(かと) 二人兄弟の上

ロマンチストで遊び人、薬膳を提供するレストランのシェフ。土樹の授業を受けに言っている。意外に細かいところも多くてよく気が利く

 

木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男

几帳面で気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。

木一郎「今日も疲れたよ」

火翔「お疲れ様です」

木一郎「最近、疲れが溜まっているんだ」

火翔「それなら、滋養強壮に良くて、乾燥した空気にも負けない身体を作る山芋がおすすめですよ」

木一郎「じゃあ、今日は山芋をお願いするよ」

 

山芋の効果効能

山芋とは正式名称ではなく、ヤマノイモと呼ばれます。

旬は10~3月ごろですが種類によって異なります。

主に山芋と認識されているものは、自然薯(じねんじょ)とも呼ばれ、旬が短く粘り気が強いのが特徴です。

対して、スーパーで売られている長芋は山芋の仲間ですが、水分が多くて粘り気が少ないのが特徴です。

身体の気(代謝)と血(栄養)、津液(水分)をバランス良く補ってくれます。

そのため、昔は不老長寿の食べ物と考えられていました。

病気への抵抗力を高め、強い体質を作ることが出来ます。

山芋には、唾液に含まれる消化酵素アミラーゼが含まれるので、消化不良で下痢の人は改善が期待出来ます。

とろろ焼きも美味しいですが、アミラーゼは熱で変性するのでマグロの山かけや月見とろろなど生で食べるのが効果的です。

とろろ焼きは、とろろに卵と麺つゆを加えて焼くだけのお手軽料理です。

仕上げにポン酢をかけて食べるのもおすすめです。

また、山芋にはジオスゲニンと呼ばれるステロイドの一種が含まれます。

アミラーゼと食物繊維を多量に含み、ステロイドホルモンとの原料となる山芋を食べれば、デトックス効果が促され滋養強壮の効果が高まります。

ステロイドホルモンには男性ホルモンのテストステロンがあります。

最近では若さを維持するためにもテストステロンの分泌を維持することが推奨されています

薬膳から見ると、平で甘に分類され、脾肺腎を補い

  • 補気健胃
  • 補脾止寫
  • 補腎益精
  • 補陰潤肺

などの作用があります。

ただし、湿が溜まっているときには禁忌となるので、湿度の高い夏よりも乾燥する秋から冬におすすめの食材です。

 

乾燥に強い身体を作る山芋パワー

木一郎「とろろ焼きはホッとする味付けで良いね」

火翔「昔から、食欲がなくても山芋なら食べられると言われてましたからね」

「それに、疲れたときは山芋を食べれば、元気になれると言われています」

木一郎「山芋は、漢方薬なら山薬としても使われるしね」

火翔「さすが!勤勉ですね!(^^)!」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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