木一郎のスッキリ漢方薬はバランスをとる生薬の甘草(かんぞう)

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人物紹介

木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男 代謝系が弱りやすい木タイプ

几帳面で気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。

⇒木一郎のスッキリ漢方紹介

金代(かなよ) 二人姉妹の下 呼吸器系が弱りやすい金タイプ

マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。澤楽に灸のツボを習っている

水太(みずた) 二人兄弟の下 泌尿器系が弱りやすい水タイプ

とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もあり、新しいことを始めたいが始めるまでに時間がかかる。木一郎の会社に勤務。スマート筋トレを実践しており、通販が大好き。

木一郎「今日は、生薬の中では珍しい甘味のある甘草だよ」

金代「漢方薬を飲みやすくしてくれるんですよね」

水太「甘草?肝臓と間違えそうですね!」

木一郎・金代「、、、まあ、似てるね」

甘草とは

甘草は、唯一の甘味がある生薬で、成分のグリチルリチン酸は砂糖の数十倍もの甘みがあります

また、グリチルリチン酸は、薬にも使われる消炎成分です。

実は、甘草は漢方薬で一番よく使われる生薬です。

漢方薬での甘草の役目は、諸薬を調和し各生薬の毒を解するまとめ役です。

作用の強すぎる薬生薬でも、甘草と一緒に用いるとその毒性は緩やかになります

それでいて、緩やかな作用の薬と一緒にするとその生薬が補強されるという貴重な作用があります。

ただし、甘草には副作用があり、多量に使うと高血圧症や浮腫が起こることがあります

そのため、甘草は妊婦では多用は禁止となっています。

また、甘草はハーブティーではリコリスと呼ばれ、副腎皮質を刺激して強壮にする作用もあり、ストレスにうまく対処するためのホルモンの生成を助けます。

ですが、甘草と同様に妊婦さんや高血圧の人に多用は禁止されています。

漢方薬は自然の産物ではありますが、副作用は強いのが特徴です。

ただし、その人に合った量を正しく処方できれば、副作用をおそれる必要はありません

 

甘草は全ての生薬のまとめ役

木一郎
というように、甘草は甘味だけでなく生薬のまとめ役なんだ

水太
社長みたいっすね!

、、、あんたの暴走も止めてくれるしね(もっと強く止めて欲しいけど)
金代

*五行の関係でいうと、水タイプの水太を上手く止めてくれるのは土タイプなので、木タイプの木一郎は上手く水太をコントロールできません

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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