東洋医学で痰湿(むくみ)を改善!
気・血・津液
浮腫み
浮腫(むくみ)とは水分の滞りですが治し方はわかりますか?
改善には、リンパマッサージやサウナで汗をかくなど、何となくイメージはあると思いますが、痰湿(むくみ)の原因となるとどうでしょう。
痰湿(むくみ)を体質のように考えて、諦めている人も多いですが、日々の生活で原因を見逃しているだけですね。正しく対処すれば、痰湿(むくみ)は改善できますよ。
解剖学的な浮腫(むくみ)は三種類
浮腫には、三種類あります。
原因で分けると肝臓と腎臓、心臓があるので見ていきましょう。
肝機能の低下で起こる場合
肝機能の低下とは浸透圧の調整が出来ていない状態です。
原因は、血管内に水分を留めておく、アルブミンというタンパク質の減少です。
アルブミンが減少する原因としては、ウィルスや慢性肝炎、アルコールの飲み過ぎによる肝臓病などがありますが、肝臓は沈黙の臓器と言われるように、自覚症状はほとんど無いのが特徴ですね。
腎性浮腫
腎臓がかなり破壊されないと腎性浮腫は発生しません。むくみが出るということは、かなり重症ということになります。
腎機能の低下で、余分な水分やナトリウムを排泄できず、体に滞ります。この水分と老廃物がむくみを形成するのです。
腎臓は、老廃物を排泄する臓器ですが、老廃物が多すぎると血液中のタンパクが大量に尿にろ過され浮腫が出ます。
タンパク質の過剰摂取には注意しましょう。
心性浮腫とは
うっ血や肺水腫などが原因で、起こる浮腫を指します。
心不全の症状の一つと言えますね。
心臓の機能が、低下する事で起こり、腎臓の働きも悪くします。
肺循環に障害が出ると、全身が浮腫み全身循環に障害が出ると、肺に水が溜まり呼吸困難に陥ります。
心性浮腫の場合、身体を横にすると浮腫がマシになるのが特徴ですね。
心筋梗塞や動脈硬化も原因になるので、塩分や糖質、脂質を控えてバランスの良い食生活が重要ですね。
東洋医学の浮腫(痰湿)
東洋医学では浮腫の事を、痰湿(たんしつ)と言います。
余分な水を「湿」とし、動きが悪くなる状態を「痰」とします。
暴飲暴食や、寝る前の食事を繰り返すと水分の移動が悪くなるとしています。
特に土タイプと金タイプに多いですね。
体質としては、浮腫以外にも色白で皮膚は柔らかく肥満体質が特徴ですね。
余分な水分を排泄するために、下痢をしやすく、季節の変わり目に体調を崩しやすくなります。
結果として、手足の冷えや、倦怠感も強く出やすいですね。
また、余分な水分を東洋医学では水毒(すいどく)と呼び、花粉症などのアレルギーの原因と考えています。
改善には、消化の良い野菜中心の生活にして、炭水化物や甘い物は控えて有酸素運動を心がけましょう。
また、貝類や海藻類を入れた味噌汁は相性が良いですよ。
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まとめ
西洋医学では浮腫の原因は肝臓か腎臓、心臓の機能低下と考えています。
東洋医学では、水分代謝が悪くなっているのが原因で生活習慣の改善を指導します。
どちらの考え方でも、改善するための食事は、野菜や海藻をとり腹八分目と、似たような内容になるのが面白いですね。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院