痰湿や気滞、瘀血は塩で改善しよう

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東洋医学において塩は、痰湿(水分停滞)の予防において重要視されます。

こちらでは知ってるようで知らない塩の効能について書いていきます。

塩の効能

東洋医学において、塩味は腎の働きを助けます

生理的な面から見ても、尿は塩分無しでは排泄されません

尿が排泄されなければ、熱が身体にこもり、津液(水分)の流れも悪くなるので痰湿や気滞、瘀血の原因になります。

ただし、塩と言っても、天然塩の事で食卓塩のような精製されたものではありません。

天然塩はミネラルを含みミネラルは微量でも人体に大きく影響します。

例えば、豆腐を固めるニガリは、食卓塩の血圧上昇などを防ぎます

ご存知の人も多いかも知れませんが、海水のミネラルバランスは、母体の羊水や血液と極めて近いのです。

日本の湿度の高さに、欧米式の減塩をそのまま採用すると、痰湿(水分停滞)という悪影響が出やすくなります。

そもそも、人によって塩の適量は一概に決められませんから。

最近は栄養学からも、減塩の見直しが始まっています。

 

知る程にすごい岩塩の効能!

良い塩梅(あんばい)という言葉は、塩と梅酢の配分が適正という意味ですね。

転じて、塩梅が悪いというのは、適正な健康状態が保たれていないという事になります。

天然の酸味の補給は、治療効果をあげる為に重要な食養生です。

塩は、身体を温める作用があります。

山間部などで、塩味の濃い漬物が多いのは、寒さが厳しいからですね。

血圧が高くなるのは、精製塩が原因で自然塩は多めに摂っても大丈夫なんです。

特に陽虚(冷え性)の人は、気(代謝)を巡らせるために岩塩などは積極的に摂っても大丈夫です。

ただし陰虚(水分不足)の人は瘀血(血液ドロドロ)の原因になるので気をつけましょう。

また味噌や醤油は発酵食品で、身体に良いと言っても精製された塩分濃度が高いので控えましょう。

減塩のものを買って、岩塩で整える方が良いですね。

塩味には硬いものを柔らかくする軟化作用があるので肩のこりが酷い人は塩分不足かもしれません。

岩塩には各種のミネラルが含まれるので、貴重なミネラルの補給源でした。

欧米の人には肩こりを感じにくい人が多いのは、普段の飲料水にミネラルが多く含まれる硬水だからという説があります。

実際に日本でも硬水が多い沖縄県が肩こりの人は最も少ないそうです。

塩風呂というのも、寒さで縮んだ血管を膨らますので肩こりを改善します。

岩塩は高いですが、魚介類には天然塩が含まれます。魚屋さんで買うのは良いですね。

天然塩に含まれる苦汁(にがり)はマグネシウムの事で高血圧になるどころか、血流を改善し心臓を助けます。

もちろん、過ぎたるは及ばざるが如しなので摂り過ぎには注意しましょう。

ちなみに、塩分を摂るのに高血圧の人が少ない青森ではリンゴのカリウムが過剰な塩分を排泄してくれます。

 

まとめ

人間の身体の水分は海の成分に近いので、海水から出来た塩が身体に良いのは当然ですね。

生活習慣病と呼ばれる現代病の多くは、塩や砂糖、白米などを精製し始めたころから増えました。

大切なのは、自然のものをそのままの形で摂る事だと覚えておいて下さいね。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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