へバーデン結節は腎虚が原因でなる

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へバーデン結節

指が痛い。

握ったりすると痛い。

腫れてきて見た目にも気になる。

だんだんと何もしてなくても疼くようになってきた。

いわゆるへバーデン結節と呼ばれる症状ですが、現代医学では治療法は不明とされています。

こちらでは東洋医学におけるへバーデン結節の原因と対処法について書いています。

へバーデン結節の原因は腎臓の弱り

腎臓の主要な機能とは、

  • 体内の老廃物の排泄
  • 体液の恒常性の維持
  • ホルモンの産生

になります。

腎臓は体内の老廃物を血液から濾し出して、尿として排出します。

たんぱく質が体内で代謝・分解されてできた窒素化合物(尿素やクレアチニン、尿酸)、体内で行なわれる新陳代謝で生じた老廃物、体内に入った不要な薬物や毒物もみんな尿の中に溶けて排出されています。

これらの機能の中でもホルモンの産生がへバーデン結節には大きく関わります。

腎臓が産生するホルモンには血圧を調整する

  • レニン
  • プロスタグランジン
  • エリスロポエチン

などがあります。

そして腎臓はプロラクチンや卵巣ホルモンなどの分解も行います。

そして、腎臓には副腎と呼ばれる部分がありこちらもホルモンの分泌を行っています。

副腎から分泌されるホルモンには、

  • 身体を興奮させるカテコールアミン
  • ストレスホルモンのコルチゾール
  • 塩分調整のアルドステロン
  • 性ホルモンのアンドロジェン

となります。

このうち性ホルモンの分泌が低下することでへバーデン結節が発症します。

そのため、へバーデン結節が発症しやすいのは更年期の女性です。

 

腎の知られざる機能

東洋医学では腎の役割として、

  • 成長
  • 発育
  • 妊娠

には親から受け継ぐ腎の力が必須と考えています。

そもそも、東洋医学では腎と言えば副腎と生殖機能を含めた概念でした。

そして腎の力は、年齢とともに衰えると考えられているのも特徴の一つですね。

腎虚とは加齢とともに腎が弱る症状で、

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 自律神経の乱れ

から来る、身体の内側と外側両面からの衰えをさします。

具体的には、

  • 生殖能力の低下
  • 耳が遠くなる
  • 腰痛
  • 思考力の低下
  • 頻尿

などを伴います。

ホルモンバランスや自律神経が乱れていると、冷えのぼせが起こりやすく冬に体調を崩しやすいのが特徴です。

次のような症状が出だしたら注意しましょう。

  • 朝起きた時からだるさが強い
  • 休日になっても外に出る元気が無い
  • 腰痛を慢性的に抱えており、たまにぎっくり腰になる

これらの症状は腎(生命力)が失われている証拠です。

へバーデン結節を患う人の多くは以上のような症状も併発しているのが特徴です。

また、若くしてへバーデン結節が現れる人の多くは血液検査で引っかかる人が多く、

  • 高血圧
  • 高血糖
  • 高脂血症
  • 高コレステロール症

などの疑いもあります。

 

症状の改善のためには腎を強くする

腎を強くするという表現は、現代風に言えばアンチエイジングの考え方に似ています。

副腎の疲労を避けて、若々しい身体を手に入れるという事にもなりますね。

具体的には、身体の老化を速める食事を避けるという事にもなります。

例えば、白い食べ物は腎に良くありません

白い食べ物とは精製された食品を指し、

  • 白米
  • 白砂糖
  • 小麦
  • 牛乳

などが含まれます。

精製された食品は、

  • ビタミン
  • ミネラル
  • 酵素

が失われています。

こういった食品は、身体の中で利用しづらく排泄しづらい食品と言えますね。

  • 玄米
  • 全粒粉の小麦

には、ビタミンやミネラルが豊富ですが、白米や市販の食パンやパスタにはほとんど含まれません。

また加工された牛乳は酵素が失われているために下痢の原因にもなります。

こうした食品を大量に摂ると、副腎に余計な負担がかかり老化を速めるので注意しましょう。

逆に副腎を強くするのはミネラルをたっぷり含んだ食品になるので、特に

  • のり
  • 昆布
  • ごま
  • きな粉
  • 豆類

などが良いですね。

また旬の野菜や魚の方が、ビタミンなどの栄養価は高いので、食べるなら旬の物や地元の物を摂るようにしましょう。

副腎疲労の時は、塩分不足になりやすいので梅干しも良いですね。

ただし、食品添加物などで塩分を摂るのは避けましょう。

 

まとめ

へバーデン結節の治療は存在しないという医師も存在します。

ですが、原因のない症状はありませんので、原因を改善すれば症状は緩和されます。

特に現代人は腎虚の人が増えているので知らずに身体を弱らせているといえます。

普段から白い食事に偏り過ぎずにビタミンやミネラルを意識して食べることが症状の改善には重要です。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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