副鼻腔炎が繰り返すのは身体に原因がある
健康法
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。
栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。
澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」
土麻(どま) 二人兄妹
癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢
インドア派でカラオケが趣味、患者さんに健康体操やツボを教えている。
土麻「こんにちは~、今日も澤楽先生の東洋医学を送ります」
土麻「今日は繰り返す副鼻腔炎ですね」
澤楽「うん、副鼻腔炎は薬で治るけど何度も繰り返すなら身体に問題があるから今日はその辺を解説するね」
副鼻腔炎とは
副鼻腔炎とは、副鼻腔を覆っている粘膜が何らかの原因で炎症を起こしている病気のことです。
突然発症し、
- 短期間で治る急性副鼻腔炎
- 3か月以上続く慢性副鼻腔炎
に分けられます。
人の顔面には4つの副鼻腔が存在し、いずれにも炎症が起こります。
副鼻腔炎の多くは複数の副鼻腔に同時に炎症を起こします。
多くは適切な治療を続ければ完治しますが、なかには何年も患う人がいるのが現状です。
副鼻腔を覆っている粘膜は細菌やウイルスなどの異物を捕らえ体外へ排出しますが、線毛のはたらきが悪くなったり管に閉塞があったりすると副鼻腔内に分泌物が溜まります。
急性副鼻腔炎の場合は細菌性よりもウイルス性のほうが多いとされています。
病気や薬の影響で免疫力が低下している方は真菌感染も起こります。
感染性のもの以外には、アレルギー性鼻炎による粘膜のむくみやポリープによって副鼻腔が詰まることが原因となります。
慢性副鼻腔炎の原因は急性副鼻腔炎とほぼ同様ですが、多くは細菌感染によるものとされています。
ただし、副鼻腔炎の症状が長く続くのは粘膜の炎症やむくみを繰り返すことで線毛のはたらきが低下し、分泌物の排出が正常に行われないためとされています。
副鼻腔炎の一般的な症状は、
- 鼻汁
- 鼻閉
- 後鼻漏(こうびろう:鼻汁が喉の奥に流れること)
などがあります。
また、細菌感染による副鼻腔炎では、歯痛と口臭が生じることもあります。
副鼻腔炎の多くは軽い症状のみですが、まれに髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こします。
鼻汁の吸引や生理食塩水による鼻腔洗浄などは効果があるとされます。
保存的治療で効果がない場合には、手術が行われることがあります。
東洋医学から見た副鼻腔炎
年齢も副鼻腔炎の治りを左右します。
良くなるのも悪くなるのも子供は早く、大人は慢性化しやすく治るまで時間がかかります。
東洋医学の対処の基本はどんどん排膿させることです。
原因が何であれ出ていくものは出し切るのが基本です。
とは言っても外に出すだけでなく、吸収して代謝する必要もあります。
大人であれば漢方薬の体質改善でも半年~1年くらいかかります。
副鼻腔炎は湿熱に分類されるので体質としては、
- 瘀血(おけつ:血の滞り)
- 痰湿(たんしつ:水の滞り)
- 陰虚(いんきょ:水分不足)
に分類されます。
急性副鼻腔炎なら気虚と考えますが、慢性の場合はどろどろの血液を改善するので、
- 駆風解毒湯(くふうげどくとう)で熱を下げる
- 小柴胡湯(しょうさいことう)で胃腸を強くする
などの処方がされます。
基本的には胃腸を強くして瘀血の改善を目指し水分の補給をします。
瘀血の原因となる脂質や糖質の取りすぎにも注意が必要です。
まずは身体にこもった熱を冷ますために取りたい食材は清熱食材で、
- キウイフルーツ
- きゅうり
- ゴーヤ
- トマト
- ハト麦
- もやし
- 白菜
などになります。
これらの食材は熱を下げるとともに痰湿をとり、水分を補給する作用があります。
基本は水分の多い野菜や果物をとりしっかりと出すものは出して、身体に水分を補給することが大切です。
あとは水分をしっかりとることや少し汗をかくことがポイントになります。
汗はお風呂などで構いませんので激しく運動をする必要はありません。
冬でも少し息が弾むくらいに早足で歩くのも効果的です。
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まとめ
土麻「基本は詰まったものをどんどん出すことが大切なんですね~」
澤楽「そうなんだ、健康の基本は何を入れるかよりも悪いものをしっかり出すことから始まるからね」
「まずは出してから足りないものを補うのが基本だよ」
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院