東洋医学から見たパニック障害の原因と対処法

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

 

パニック障害とは

パニック障害は突然なることが特徴です。

  • 激しい動悸
  • 息苦しさ
  • 不安感

などが特徴で本当に死ぬんじゃないかと思うほどです。

主にストレスや不安が原因で普段の性格に左右されるとは限りません。

人によってはまったく電車に乗れなくなったりするのも特徴で車や美容室などの閉鎖空間でもめまいや発汗症状などが出てしまいます。

心臓の激しい動悸とともに死ぬのではないかという漠然とした不安感に襲われることも多いのです。

自分の精神状態も大切ですが、苦しくなったら処方された薬を飲み無理をせず休むことが重要です。

電車に乗れない時期も

  • 満員電車を避ける
  • 音楽を聴く
  • 眠る
  • 座席に座る

などを行うだけでも症状は変わります。

また、病状を理解してくれる友人や家族がいる場合は、一緒に行動してもらうことを頼むのも効果的と言われます。

回復するには個人差がありますが、2~3ヶ月で警戒する人も多く、他の人の回復した話を読んだり聞いたりするのも症状の改善に効果があります。

最も重要なことは発作が起きたのは自分のせいでは無いので、しつこい風邪を治すときのような気持ちで気長に療養することが重要です。

イメージ療法という言葉がありますが、

  • 自分を責めない
  • 治った姿を想像する
  • 治ったらやりたい事を考える

などが自己治癒力を高めるために効果的です。

 

東洋医学から見たパニック障害

不安を主症状とする神経症を、不安神経症といいます。

不安は漠然とした恐れの感情で、身体が弱っているときほど起こりやすくなります。

誰にでも起こりうる症状ですが、はっきりした理由がないのに不安が起こり、いつまでも続くのが症状です。

従来の不安神経症にあたる診断名が現在ではパニック障害といいます。

はっきりとした原因は特定されていませんが心理的なものよりも

  • 過労
  • 睡眠不足
  • ストレスによる体温の低下

などが発症や発作のきっかけになることが知られています。

特別な原因やきっかけなしに急性に発症し、パニック発作を繰り返しすために発作のない時も、また起こりはしないかと恐れる不安があります。

西洋医学的な治療法では

  • 薬物療法(抗不安薬や抗うつ薬)
  • 認知行動療法

などが主となります。

東洋医学での不安神経症の考え方としては

  • 心(循環器系)
  • 肝(代謝系)
  • 腎(ホルモン系)
  • 脾(消化器系)

に問題があると考えます。

興奮しやすく、疲れるのに眠れないという場合には肝(代謝系)の問題であり頭に上った熱を降ろします。

冷えピタなどを貼っておでこを冷やすのも効果的です。

眩暈があり、動悸がして眠れない、口が乾いて手足がほてるという場合には腎(ホルモン系)の問題と考え熱の発散を大切にします。

水分をしっかりと摂ってトイレに行くことで熱は発散されます。

喉の詰まり感や吐き気があり、食事がおいしくなくて太れないという場合には心(循環器系)を整えます。

自律神経を整えるのが大切なので眠れるときには眠るのが効果的です。

 

パニック障害の効果的な克服法

パニック障害を克服するのに効果的と言われるのは運動療法です。

現在、効果的と言われているのは高強度の有酸素運動や筋トレを盛り込むということです。

高強度の運動が神経伝達物質である

  • セロトニン
  • GABA(γアミノ酪酸)

を脳内で増やしてくれるので、パニック障害の原因となるアドレナリンを抑制するように働くからです。

具体的には階段でも一段飛ばしで上がったり、通勤時に少しだけダッシュをしたりと肩で息をするくらいの負担を身体に与えます。

些細な習慣でも運動の習慣をつけることで、自然と消失したという方が増えていると報告が上がっています。

さらに良い香りがする

  • 紅茶
  • ほうじ茶
  • ローズティー

などの香りが強いお茶を飲むことは身体の血流を良くして精神症状を改善するのでおすすめです。

ポイントは好きな香りをかぐことと水分をしっかりととって身体から老廃物を排泄することです。

 

まとめ

パニック障害という言葉ではありますが、心の問題が先ではありません。

あくまで身体に溜まった疲労が一定以上になった時に精神面にも問題が現れます。

大切なのは精神面に問題が現れるのは自分のせいではなく、身体が休む必要があると考えて強制的に休ませるように指示を出していることを知ることです。

そのため、

  • 労働を減らす
  • 睡眠をとる
  • 水分をとる

などを周りの協力を得て実行することがパニック障害を克服する近道となります。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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