東洋医学から見た高血圧の真実

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

澤楽「今日も皆さんの健康のために解説します」

「今回、話したいのは高血圧の話です」

「年配の方は特に気になると思いますが、昔とは基準が違うって知っていましたか?」

「こちらでは高血圧の素朴な疑問に答えるとともに東洋医学から見た対処法について書いています」

高血圧とは

多くの人が疑問に思うことの一つとして、「血圧が180を超えたら本当に高いのか?」ということです。

人によっては信じられないくらい高いと思うかもしれませんが、不調を訴える人ばかりではありません。

少しくらい血圧が高くても元気な人はたくさんいます。

私たちの血圧は、

  • 身体を動かす
  • 寒さを感じる
  • 感情的になる

などの様々なことで上昇します。

こうした一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。

高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態を指します。

高血圧が問題視されるのは、血管に常に負担がかかるため血管の内壁が傷ついたり、柔軟性が低下して動脈硬化を起こしやすくなったりすることです。

また、高血圧の状態を放置していると、

  • 脳卒中
  • 心疾患
  • 慢性腎臓病

などの重大な病気につながります。

ですが、不健康そうな人でも血圧が低ければ問題ないかと言えばそうでもありません。

また血圧が高くても健康な人ももちろんいます。

高血圧の患者さんは毎年のように増加していると言われます。

 

高血圧の昔と今

高血圧が注目された背景には脳卒中の一つである脳血管からの出血があります。

実は戦後の日本では脳溢血と呼ばれる脳血管の出血による死亡率が極めて高かったのです。

これは高血圧が原因でもありましたが、実はそれ以上に血管が弱かったことが関係しています。

昔の日本人は栄養状態が悪く血管がもろかったため、高い血圧に耐えられず出血を起こしやすかったのです。

そのために血圧が高いのは危険であるという考え方は根強く受け継がれています。

ですが、現代では高血圧が原因の疾患は圧倒的に減っています。

なぜなら栄養状態が改善されて細胞の膜が丈夫になり、血管も強くなった結果として出血しにくくなったからです。

さらに血圧の定義が昔と今では大きく変わってきています。

最近でも問題となっているのが若い医師と経験豊富な年配の医師の常識の差です。

現代の高血圧の定義は上が135を超えると高血圧と定義されています。

ですが、2000年の時点では高血圧の定義は上が180だったのです。

そもそも血管は年齢とともに固くなるのである程度は血圧が上がるのは当然なのです。

にも関わらず年配の人にも血圧を下げる降圧剤が処方されます。

血圧はある程度の高さがないと血管が詰まりやすくなる危険があるにも関わらずです。

そもそも血圧は何のために高くなるのかということです。

血圧が上がるのは不足した栄養を流したり、溜まった老廃物を流したりするためです。

そのため、理由があるから高くなる血圧を下げれば違う問題が発生するのは当然なのです。

そのため、過剰に血圧を低くしていると脳出血や心筋の肥大は避けられても脳梗塞や心筋梗塞などの血管の詰まりは起こしやすくなる可能性も高いのです。

重要なのは血圧を上げる原因を排除することです。

 

東洋医学から見た高血圧

高血圧が持続すると、心臓や脳の血管が傷むとともに心臓にも負担がかかります。

心筋は肥大すると、

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心不全

などを招くこともあります。

高血圧が続くと危険だというのは東洋医学から見ても同じです。

ですが東洋医学が重視するのはなぜ血圧が高いのかということです。

血圧が高くなる原因を東洋医学なら瘀血(おけつ)と表現し、血液がドロドロのじょうたいだと考えます。

そのため、高血圧を治すためには瘀血を解消することが重要となるのです。

瘀血が起こる原因としては、

  • ストレス
  • 偏食

などがあります。

成人病の原因のひとつにはストレスがあります。

ストレスがかかると人体では亢ストレスホルモンが放出され血糖値が上がります。

そのためストレスの解消は血糖値の調節とも言えます。

また、人体においてストレスとして強いのは睡眠不足や酸素不足になります。

そのため、

  • 過剰な糖質は避ける
  • 6時間以上は眠る
  • 深呼吸を心がける
  • こまめな水分補給

などを意識するだけでも高血圧になりにくくなります。

偏食によって一番の問題となるのは脂質の摂取量です。

偏食と言っても好き嫌い以上に問題となるのが、質の悪い脂質の摂取量です。

問題となるのは時間のたった油のことで、

  • 時間のたった惣菜
  • 油の使いまわし
  • ファーストフード

などは油が酸化しているので瘀血の原因になりやすいのです。

そういった質の悪い油を避けると同時に、

  • 玉ねぎやニラなどの野菜
  • イワシやアジなどの青魚

などの瘀血を改善する食材を摂ることが大切です。

 

まとめ

澤楽「高血圧が長く続くと危険なのは確かですが、薬で下げ続けるのも問題です」

「なぜなら血圧が上がるのには理由があるので、それを無視して血圧を下げても問題が残ります」

「大切なのは血圧が上がらない生活を心がけて血圧の数字に過敏にならないことです」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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