甲状腺を摘出したときに効果があるツボ
健康法
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。
栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。
澤楽「甲状腺の病気は女性に多く、甲状腺の問題は摘出がすすめられやすいのが現状です」
「実際に、甲状腺は摘出されやすいですが、やはりデメリットは存在します」
「そこで、そのデメリットを補うためのツボを紹介します」
甲状腺を摘出したときのデメリット
甲状腺の病気は女性に多いのが特徴です。
男性よりも女性の方が、だるさや無気力など原因不明の不調を訴える人が多い背景には甲状腺の病気も隠れています。
単に疲労と片付けられがちですが、その裏には甲状腺の病気が潜んでいる可能性もあります。
甲状腺の病気は主に3種類あり、
- 甲状腺の機能亢進
- 甲状腺の機能低下
- 甲状腺腫瘍
などが挙げられます。
甲状腺は脳の下垂体から指令を受けて、新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌するのが主な働きです。
そのため、甲状腺ホルモンの分泌に異常が起こったり、炎症が起きたりするのが甲状腺の異常です。
甲状腺機能の亢進とは、甲状腺の機能が高まりすぎてホルモンの分泌が過剰になることで代表的なものはバセドウ病です。
バセドウ病の原因は自己免疫疾患と考えられており、
- 動悸
- 喉の腫れ
- 眼球が飛び出る
などが主な症状です。
一方、甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなるのが甲状腺機能低下で橋本病が代表です。
橋本病も自己免疫疾患が原因と考えられており、むくみやだるさ、無気力などが典型的な自覚症状になります。
甲状腺腫瘍には、炎症を起こすことが主な原因で、
- 急性化膿性甲状腺炎
- 亜急性甲状腺炎
などは最近やウィルスがきっかけで起こります。
甲状腺腫瘍の8~9割は、特に治療の必要のない良性のものですが、悪性腫瘍は手術で切除・摘出が基本になります。
悪性腫瘍の場合は、抗がん剤が効きにくいことが多く、多くは手術によって甲状腺を部分切除、またはすべてを摘出します。
甲状腺を摘出すると、甲状腺の機能が失われるため甲状腺ホルモンを薬でずっと補う必要があります。
場合によっては、副甲状腺機能の低下が生じ、血液中のカルシウムが不足するため、薬で治療を受ける必要もあります。
そのため、今回紹介するのは気(代謝)を高めるツボになります。
甲状腺の不足を補うツボ
甲状腺を摘出された後に使いたいツボは、主に代謝を亢進するものです。
主に使いたいのは、
- 腎兪
- 三陰交
- 中脘
- 気海
などがおすすめです。
エネルギー不足のときに、効果抜群で多くの人が押されると気持ちいいのが腎兪(じんゆ)です。
これは腎治療の最もメインとなるツボで、場所はへその高さで背中側にあり、背骨の両外側1,5寸(約3cm)にあります。
よく腰痛がある方が無意識に押さえています。
三陰交は、場所は内くるぶしの上4,5寸(約9cm)で血流の悪い人は痛みます。
血流の改善ツボとして有名で生理不順や生理痛などの婦人科疾患にも有効ですね。
指腹で優しく押して30秒ほど待ちましょう。温まってきたらOKなのでカイロなどで温めても良いですね。
基礎代謝を上げるツボはおへその周りにもあり、中脘と気海になり特にお灸がおすすめのツボです。
基本的に代謝を上げるためには、おへそ周りにお灸をすえて温めるのが効果的です
中脘はおへそとみぞおちを直線で結んだ線の中間にあります。
軽く擦るように時計回りに刺激するのも効果的で、1分ほど続けてください。
気海穴はおへその少し下にあるツボで、おへそから下に1.5寸(3cm)下がったところです。
ここは丹田と呼ばれる場所でもあり、便秘や下痢、腹痛、月経痛、月経不順なども治します
三陰交や腎兪も合わせてお灸をすると、身体の代謝が上がり甲状腺の不在を補います。
甲状腺が無くても代謝を維持できる!
甲状腺の不調は女性の方が起こりやすく、摘出されやすい臓器の一つです。
ですが、甲状腺は代謝をコントロールするので、無くなると代謝の低下は免れません。
今回、紹介したツボは代謝を高めるのに必要なツボなので、お灸などで温めることで健康を維持することが可能です。
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院