火奈子が学んだ東洋医学の美容法は塩風呂

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人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに内臓整体で身体の体質改善を目指す整体師。

栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康とは何かを考えている。

火なこ(かなこ) 三人姉妹の真ん中

オシャレ大好きで仕切り屋、ルールに厳しい面も。美容師で女性の薄毛に詳しい。リラックスできる時間は大事にしている。感情的だけど素直。

土麻(どま) 二人兄妹

癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢

インドア派でカラオケが趣味、患者さんに健康体操やツボを教えている。

火なこ「東洋医学にも美肌の考え方ってあるんですか?」

澤楽「東洋医学では、きれいな肌を維持するためには、内蔵を調えることが欠かせません」

土麻「肌と内蔵はそんなに関係あるんですか~?」

澤楽「東洋医学では皮膚は最大の臓器とも考えているんだ」

今日は「そんな肌を調える塩ぶろを紹介するね」

火なこ・土麻「お願いしま~す」

塩風呂の効能

塩風呂は昔からあるけど、その歴史は紀元前まで遡ります。

世界三大美女の一人であるクレオパトラは、世界で最も塩分濃度が高い死海で入浴をしていたことで有名です。

他にも、海水浴をするとアトピーが解消したという経験からも塩風呂は注目されていました。

東洋医学で皮膚は最大の臓器と考えるのは、どんな臓器より面積が広く、内蔵の状態を顕著に現すからです。

また、視診で身体の状態を判断しやすいために注目されています。

また、肌は尿と便に続く排泄器官でもあります。

高濃度の塩水を全身に塗れば、皮脂腺から余分な皮脂を排泄できます。

そのときに、肌内部の汚れも一緒にデトックスしてくれるので、身体に溜まった有害金属の排泄にも役立ちます。

たっぷりの塩を溶かした塩湯を身体をなでるように洗うだけです。

塩は溶かして使うのが基本で、揉み込んだり擦ったりはしません。

あくまで、浸透圧を利用するので、塗るという感じです。

石けんなどで身体を洗うのと違うのは、必要な皮脂まで落とさないということです。

必要以上に皮脂を落とさない方が、本来の皮膚の防御機能は働きます。

基本的に、適温のお湯で流せば汚れは十分に落ちるので、石けんやシャンプーは必要ありません。

塩には洗浄力が無いので、余分な皮脂のみを浮かせて取り除きます。

毛穴に詰まった汚れを排出するので、皮脂の酸化が原因で発生する地肌のベタつきやかゆみ、臭いも防止します。

 

塩風呂の入り方

粗塩のお風呂には週2~3回のペースで入るのが効果的とされますが、身体がかさかさしてきたらペースを落とします。

粗塩の粒がなくなるまでしっかり溶かした湯船に10分浸かりましょう。

塩湯ができたら、やさしく肌に塗りなでます。

個人差がありますが、しばらくなでていると肌がヌルヌルしてくるような感じです。

身体に老廃物が溜まっている人ほどぬめりがきつく、嫌な臭いがします。

これが古い皮脂や老廃物が出てきたサインなので、そういった反応が出てこなくなったら、過剰な入浴は控えましょう。

そして、お湯で浮き上がった汚れや汗を洗い流します。

最後に冷水のシャワーを浴びて、毛穴を引き締めれば完了です。

塩風呂の効果は皮脂を全て落とさないところがポイントで、肌の表面に残っている皮脂は天然の保湿剤として働いてくれます。

寒い季節はぬるま湯でもOKなので、体に負担がかからないように気をつけましょう。

この入浴法なら保湿剤やスキンケアは必要ありません。

⇒もっと東洋医学の美容法について知りたい人はこちら

天然の塩が一番の美容品

火なこ「結局、一番の美容法は天然のものなんですね」

澤楽「そうですね。案外、最新の製品を使わなくてもキレイになることは可能なんです」

土麻「おまけにお手軽だから、明日から実践しますね~」

澤楽「でも、肌に合わないと思ったら、無理しないでくださいね」

火なこ・土麻「はーい」

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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