金代のピンポイント経穴は低気圧の不調に効くツボ
ピンポイント経穴
人物紹介
澤 楽(さわ らく)
東洋医学をベースに経絡内臓整体で身体の体質改善を目指す鍼灸マッサージ整体師。 栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康を実践している。プラチナ経絡整体で様々な疾患を解消しています。
土麻(どま) 二人兄妹 消化器系が弱りやすい土タイプ
癒し系でのんびりや、食べることが大好き、澤楽の整骨院の受付嬢。インドア派でカラオケが趣味、患者さんにツボ健康体操を教えている。土樹の妹で、火なこと仲良し
金代(かなよ) 二人姉妹の下 呼吸器系が弱りやすい金タイプ
マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。澤楽に灸のツボを習っている
土麻「金代ちゃん、今日はしんどそうだね~」
金代「低気圧の時は、なんかだるいんですよね(気のせいなのかな)」
澤楽「金代ちゃん、それは気象病というものだよ」
土麻「気象病~?」
澤楽「今日は、そんな気象病のときに使えるツボを紹介するね」
低気圧の不調とは
「天気と体調に関係があるんですか?」という質問はよくされます。
例えば、
- 雨の日は頭が痛くなる
- 台風の時は喘息がひどくなる
- 梅雨時に古傷が痛む
などは実際によく聞かれる症状です。
昔から、多くの人がこんな症状に悩まされながらも、そんなに深く考えていない人がほとんどでした。
ですが、医療現場では昔から天気が原因で起こる不調を気象病と呼んでいました。
近年では、天気痛外来という診療科も開設されました。
気象病の症状は幅広く痛み以外にも、
- めまい
- 耳鳴り
- うつ症状
なども該当します。
日本は湿度が高く四季の移り変わりがあるために、気象病で悩む人は日本で約1000万人にも上ると推定されています。
気象病の主な原因は、10度以上の温度変化と、10ヘクトパスカルの気圧変化になります。
変化は急なほど症状が強くなるので、一日のうちに大きく気圧と温度が変化するときには不調を訴える人が増えます。
主に不調を訴えるのは気圧が低下するときですが、なかには気圧が上昇するときに不調を訴える人もいます。
気圧が変化すると、人間の身体は強いストレスを感じ自律神経が刺激されます。
自律神経系が刺激され、身体を興奮させる交感神経とリラックスさせる副交感神経のバランスが崩れると、様々な体調不良の原因となってしまうのです。
低気圧の時には、空気中の酸素は少なくなり血管は拡張します。
すると身体は副交感神経優位になり、ヒスタミンが多くなります。
ヒスタミンの増加こそが、アレルギー症状が悪化する原因となるのです。
低気圧の養生法
まずは、自律神経のバランスを整えることが大切です。
特に雨の日や台風の時に、頭痛などで体調を崩す人は、
- 湯船に入って温める
- 運動をして汗をかく
などが効果的です。
時間は短くても良いので、身体を温めて汗をかくというのは極めて効果的です。
そのため、普段の生活でこまめに階段を使うのもおすすめです。
ちなみに気圧の影響を受けやすい人は、胃腸が弱く気虚体質の人が多いのが特徴です。
さらに、ゆっくり寝て規則正しく食べるなどの生活習慣も大切です。
身体を冷やす冷たい飲食を避けるのも基本です。
合わせてやりたいピンポイント経穴
低気圧で身体がむくんでいる時に使いたいツボは、
- 豊隆(ほうりゅう)
- 内関(ないかん)
です。
むくみがひどい時には手足のむくみ解消するのが効果的です。
豊隆(ほうりゅう)の場所はすねの外側で、くるぶしから膝の皿の下の線上で中央部になります。
足三里の下の方になります。
水分代謝を良くして胃腸の調子も整えます。
すねの筋肉を通っているのは動脈になるので、上から下に擦ることで流れを改善されます。
足は外は下側に内側は上に擦るのが流れを良くする基本です。
手をグーに握って上から下に豊隆の辺りを10回ほど擦りましょう。
痛くなく気持ちいいくらいの強さがおすすめです。
内関の場所は手首のしわのまん中から肘に少しずらした場所です。
手首のシワの真ん中には、大陵(だいりょう)というツボがあり、そこから指三本分肘よりの場所が内関です。
指三本は二寸となり、約3~4cmほどになります。
普段から乗り物酔いしやすい人は押されると痛みます。
押して痛む場所を軽く押さえながら、手首を曲げ伸ばししましょう。
押しながら手首を動かすと力を入れなくても効くので強く押す必要はありません。
水分代謝を上げれば低気圧も怖くない!
澤楽「気象病は、まだ科学的に解明されていないけど、東洋医学の気血津液の考え方から見れば当然と言えるんだ」
土麻「低気圧は痰湿になりますもんね~」
金代「ありがとうございました。今日も勉強になったんで、またツボも押してみます(助かるわ~)」
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院