土樹のピンとくる栄養学は狭心症や心筋梗塞を予防するマグネシウム
健康法
人物紹介
土樹(どき) 二人兄妹
人間関係を重視してボランティア大好き、土麻のお兄ちゃん。想像力が豊かで歴史もののマンガが大好き、栄養学を教える大学教授。
土樹「こんにちは。今日も栄養学の講義を始めます」
「今日は、日本人に不足しやすいマグネシウムです」
「マグネシウムは、カルシウムとのバランスが崩れることで、筋肉や血管に問題を起こす重要なミネラルです」
なぜマグネシウムは不足するのか?
マグネシウムが不足する主な理由は、
- 絶対量の不足
- カルシウムの過剰摂取
の二つがあります。
現代人はカルシウムの過剰な摂取が目立ちます。
マグネシウムは体の中でカルシウムの暴走を抑える役割で、
カルシウム:マグネシウム=2:1
が理想とされます。
このバランスを越えてカルシウムを摂取すると、カルシウムの機能が暴走して筋肉の不具合が起こりやすくなります。
夜中のこむらがえりも、実はマグネシウム不足のサインです。
たかが、こむら返りと侮りやすいですが、狭心症や動脈硬化のサインかもしれません。
そのため、マグネシウムは普段から意識して食事から摂りたいミネラルです。
最近の調査では、だいたい国が定めた推奨量の8~9割しか摂取できていません。
マグネシウムは、
- 酵素反応をコントロール
- カルシウム濃度を低く保ち心臓や骨格の筋肉を調節する
などの役割を果たします。
カルシウム濃度の過剰は、
- 高血圧
- 頭痛
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 不整脈
- 動脈硬化
など、心疾患も引き起こします。
ここでポイントとなるのは、マグネシウムを摂れていても、もしカルシウムをマグネシウムの何倍も摂っていれば、排出に必要なマグネシウムが足りずに同じことが起きるという点です。
現代では、カルシウムは積極的に摂るべきものという認識が高くなりすぎて、必要以上にサプリなどで摂取する人もいます。
研究報告によると、カルシウムサプリの摂取によって、心筋梗塞リスクが31%上昇していたとの報告もあります。
そのため、普段から意識しておきたいのはマグネシウムを多く含む食品の摂取です。
お手軽にマグネシウムを摂取するには
マグネシウムを多く含むものはたくさんありますが、海水に無尽蔵のマグネシウムが含まれています。
そのため、魚や海藻など海産物はマグネシウムを摂取する基本です。
他にも、
- 緑黄色野菜
- 雑穀
- 大豆
- バナナ
などには、マグネシウムが多く含まれています。
雑穀とは玄米や全粒の小麦などで、精製された白米やパンには含まれません。
そして、和食の代表である大豆にはマグネシウムが豊富なので、昔ながらの和食にはマグネシウムが豊富だったのです。
豆腐に使うにがりも海水から作られているので、もちろんマグネシウムを含みます。
また、果物ではバナナがダントツに多いマグネシウムを含みます。
バナナはマグネシウム以外にも、カリウムと少量のカルシウム、食物繊維も含むので、栄養補給には極めてすぐれたおやつとなります。
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日々の食事からマグネシウムを意識しよう!
マグネシウムの不足は心臓や血管を含めた、筋肉系の不調を招くので普段から摂取しましょう。
基本的には海産物と和食を意識すれば、マグネシウムは手軽に摂取できます
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院