脾気虚と気滞を解消するスッキリ漢方薬は加味帰脾湯(かみきひとう)
スッキリ漢方薬
人物紹介
木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男 代謝系が弱りやすい木タイプ
几帳面で気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。
加味帰脾湯(かみきひとう)とは
加味帰脾湯とは、帰脾湯に柴胡(さいこ)と山梔子(さんしし)を加えた処方です。
帰脾湯は脾気虚の人に用いられる代表的な漢方薬で、気虚体質の人におすすめです。
漢方薬の中でも加味帰脾湯は用いられている生薬が多いので、効果はマイルドで虚弱体質の人でも安心です。
心身が疲れ貧血気味の人で、不眠症や精神不安などがあるときに用いられます。
さらに柴胡などの熱を発散させる生薬を配合することで寝汗や微熱なども解消します。
人参と黄耆(おうぎ)が用いられる参耆剤の一種で、消化器の働きをよくして消化吸収力を高めます。
さらに血虚の人にも使える便利な漢方薬です。
血虚の中でも心血虚になると突然の激しい不安や緊張に襲われますが、そんな時にも加味帰脾湯はおすすめです。
精神の状態は血に左右され、血(栄養)を蓄えているのは主に肝と心です。
肝血は身体の代謝を高め、心血は精神面を安定させます。
脾気虚になると消化吸収力が落ちることで血(栄養)が不足し血虚となります。
そして血(栄養)が不足することで気虚も悪化します。
だから気虚と血虚の両方を解消できる加味帰脾湯は、虚弱体質の人に効果的に働くのです。
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普段から過労は睡眠不足の人は気虚と血虚になりやすいから気を付けるのだよ。
普通の補気剤で効果が無かったら加味帰脾湯を試してみるのだよ
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院