食滞を解消するポカポカ経絡体操は関元
ポカポカ経絡体操
胃もたれを起こす人はたくさんいますが、原因は腹部の筋肉だったりもします~。
今日は腹部の筋肉に影響する関元(かんげん)を紹介します~
食滞を解消する関元とは
食滞とは食べたものが胃から小腸へとスムーズに運ばれていない状態です。
胃で食物が滞るので食滞と呼ばれ、食滞を解消するのが関元というツボです。
関元は元気の関所と言われ、気(代謝)の流れを整えるツボとして有名です。
下腹部にあり丹田(たんでん)という場所とも一致しており、奥には骨盤内の臓器に神経を伸ばしている骨盤神経叢があります。
また関元は小腸の募穴(ぼけつ)で小腸の気(代謝)が集まる場所とされています。
この関元に圧痛がある時には小腸で異常が起こっているために食滞が起こっています。
まずは関元の場所を探しましょう。
関元はヘソから3寸(指4本分)を下にいった所にあります。
恥骨にかなり近い位置にあるのが分かります。
関元の気(代謝)が不足していると触った時に窪んでいるのが分かります。
気が不足した気虚の状態の人は下腹部がぶよっとします。
この関元の位置が窪んでいると気虚の状態で、疲れやすくなったりやる気が出なくなったりします。
基本的に関元への刺激は温めるか擦ります。
時計回りに優しく30秒ほど擦りましょう。
温める時にはカイロなどを置いても良いですし、半身浴などで時間をかけて温めるのも効果的です。
ストレッチ)
関元は腹直筋上にあります。
腹直筋が働くと骨盤を後傾させて体幹を前に曲げます。
また腹直筋は腹腔内圧を高めることで内臓の位置を安定させたり、排便を助けたりする働きがあります。
胃下垂などの内臓の位置がずれる人は腹直筋の働きが弱っています。
他にも便秘や下痢などの腸の機能低下も腹直筋が働いていないことが多くあります。
呼吸をする際には補助筋として働くなど様々な役割があります。
そんな腹直筋をストレッチするするのがアシカのポーズです。
アシカのポーズは簡単な動きながら効果的に腹直筋を伸ばします。
- うつ伏せで床に横になり、胸の横に手をつき上半身を起こします
- 下腹がストレッチされている感覚を感じながら20~30秒キープします
このストレッチを2セットしましょう。
ポイントは、肩の力を抜いて目線は天井を向くことです。
*腰が痛くなる人は、痛みのない範囲で行ってください。
腹直筋の動きの悪さが胃の調子を悪くします~。
そんな時は関元を刺激しましょう~
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院