木一郎のスッキリ漢方薬は腎虚を解消する八味地黄丸(はちみじおうがん)

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人物紹介

木一郎(もくいちろう) 三人兄弟の長男 代謝系が弱りやすい木タイプ

几帳面で気質、理論的だが怒りやすい面も。仕事大好きで競争に強い。鍼灸用品や漢方薬を販売する会社の経営者で金代と水太の上司。

⇒木一郎のスッキリ漢方紹介

金代(かなよ) 二人姉妹の下 呼吸器系が弱りやすい金タイプ

マイペースで職人気質、とにかくこだわりが強い。友達は少ないが深い付き合いで寝るのが大好き。木一郎の鍼灸用品の会社で働いている。澤楽に灸のツボを習っている

水太(みずた) 二人兄弟の下 泌尿器系が弱りやすい水タイプ

とにかく行動的でじっとしていない、意外にビビりな面もあり、新しいことを始めたいが始めるまでに時間がかかる。木一郎の会社に勤務。スマート筋トレを実践しており、通販が大好き。

木一郎「今日は八味地黄丸なのだよ」

金代「割とよく聞く名前ですね(効果は知らないけど)」

水太「初めて聞くっす!」

八味地黄丸

八味地黄丸とは弱った身体の機能を高める漢方薬の一つです。

身体は老化によって徐々に身体が弱ります。

東洋医学では特に老化による身体の弱りを腎虚と呼びます。

主に、

  • 足腰の痛み
  • 排尿異常

などの加齢とともに起こる腎虚に用います。

加齢とともに腎(じん)が弱ると、足腰や泌尿生殖器など下半身の衰えが起こります。

腎虚が起こると水分の代謝が悪くなり身体がむくみます。

下半身がむくむことで下半身の関節痛が起こりやすくなり、むくみが悪化することで身体は冷えやすくなります。

むくみや冷え性などの症状は高齢になれば誰にでも起こるのです。

そのため一般的に高齢の人に用いることが多く、特に体力が低下し冷えを伴う症状に適応です

腎機能低下に伴う乾燥肌の痒みや湿疹などにも用います。

生薬の構成は、

  • 精を補う地黄
  • 地黄を助ける山茱萸と山薬
  • 水分代謝を高める茯苓と沢瀉
  • 瘀血を解消する牡丹皮
  • 気(代謝)を高める桂皮と附子

の八種類になります。

基本となる地黄の効果を高めて、身体の水分代謝を高めることで腎虚は解消されます

冷えは腎虚を加速させるので、普段から身体を温めておくことが大切です。

腎虚は50代から加速しますが、体温が高い人は老化しにくいとも言われます。

 

腎虚の強い味方!

木一郎
という訳で、腎虚と言えば八味地黄丸というほど有名なのだよ
高齢者の強い味方ですね(若い人向きではなく)
金代
水太
社長も飲むっすか!?
木一郎
僕はまだ必要ないのだよ(怒)

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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