東洋医学から見た肌のたるみを解消するキラリ美容
キラリ美容法
「年齢とともに肌のたるみが目立ってきた」
「ほうれい線が気になるようになった」
肌のたるみの原因
たるみの原因は弾力と筋力の低下に分けられます。
肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少すると、弾力が失われてしまいます。
また、老廃物が蓄積しても弾力の低下を起こします。
肌を支えるのは筋力ですが、重すぎたり筋力不足だと皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなってしまうのです。
東洋医学では肺腎陰虚と脾気虚と考えています。
老化と腎虚
腎虚とは加齢に伴い腎の機能が弱まる現象で、
- 筋肉が減少する
- 肌がたるむ
- 姿勢が歪む
などの老化現象が見られるようになります。
つまり肌の弾力と筋力の低下は腎虚と言えるのです。
東洋医学はこの腎の働きを活性化させることで、肌の弾力と筋力を取り戻します。
具体的に腎虚とは、水分代謝と筋力の低下による保水力の低下と言えます。
そのため、顔のたるみだけでなく、目の周りのむくみや肌のきめが粗くなるのも腎虚の主な症状と言えます。
これらは毛細血管における血流の減少であり、毛細血管で構成されている腎臓への血流も低下した状態です。
毛細血管の血流が減少した状態は腎虚の中でも腎陰虚と呼ばれます。
加齢に伴い起こる腰や膝の弱りや手足の冷えも腎虚の症状です。
普段から運動をせずに冷え性の人は腎虚によるタルミが顕著になりやすいと言えます。
腎虚の対策としては、身体を温めてリンパの流れを良くするのも大切ですが、ウォーキングなどで足腰の筋力を鍛えるのもポイントとなります。
コラーゲンで腎虚を解消
加齢に伴い問題となるのはタンパク質のの消化吸収力の低下です。
コラーゲンの主成分は、タンパク質が分解された非必須アミノ酸のグリシンとプロリンです。
タンパク質の吸収力が低下すると、普段と同じように食べていてもコラーゲンの原料が不足します。
タンパク質の中でもプロリンを摂取すると、コラーゲンの生成の促進効果があると考えられています。
またプロリンには骨や関節の健康を高める作用があります。
プロリンはグルタミン酸から生成され、グルタミン酸を多く含む食材としては鰹節や昆布などのダシをとれる食材にトマトや玉ねぎなどに多く含まれます。
タンパク質の吸収を助ける
タンパク質はプロリンやグルタミン酸のようなアミノ酸まで分解されないと吸収されません。
タンパク質の分解を助けるのがビタミンB6です。
ビタミンb6を多く含むのが赤身の魚や、ヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類です。
そのため脂の少ない赤身の魚やヒレ肉などは、肌の調子を整えるのにも効果的なのです。
また、タンパク質の分解を促すのが酵素です。
酵素はパイナップルやキウイフルーツ、イチジクなどの果物に含まれています。
これらの果物は肉の繊維を分解するので、肉を柔らかく食べやすくする作用があります。
薬膳では消化を促す効能を消食と呼び、玉ねぎや大根にパイナップルなどがあります。
だから腎機能を高めることが肌のたるみを解消するよ♪
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筆者:澤 楽
鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。
澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院