東洋医学から見た副腎疲労の治し方

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副腎疲労

最近とにかく疲れやすい。

朝起きた時から疲れている。

甘いものやカフェインがやたらと欲しくなる。

急に集中力ややる気が出なくなる。

こんな不調に悩まされていませんか?

このような症状は副腎疲労と呼ばれますが、実は医師でも知っている人はまだ少ないのが現状です。

こちらでは、東洋医学から見た副腎疲労の症状と対処法について書いています。

 

現代人に増えている副腎疲労とは

副腎疲労とはアドレナル・ファティーグとも呼ばれアドレナリンなどの分泌がうまくいかないときに起こる症状です。

東洋医学では気虚や血虚と呼ばれる症状にあてはまります。

主に、

  • 身体のダルさ
  • 疲れやすさ
  • 無気力
  • 集中力が続かない

などの症状が一ヶ月以上続くときに疑われます。

副腎とは腎臓にくっついているホルモンの分泌を行う臓器です。

人間の身体はストレスを感じたときに分泌されるコルチゾールが分泌されます。

ストレスを感じると血糖値が上がるのはこのためです。

副腎は他にも、

  • アドレナリン
  • ノルアドレナリン
  • ドーパミン

などのやる気を出して、身体を興奮状態にするホルモンも分泌します。

ですが、分泌できるホルモンの量には限りがあるのでストレス状況が長く続くとコルチゾールの分泌が増えた分だけアドレナリンなどの分泌が減ってしまいます。

結果として疲れやすく回復しにくい身体になってしまいます。

 

副腎疲労の主な原因

最も多い原因としては、

  • 過労
  • 睡眠不足
  • 食生活の問題

などが挙げられます。

そしてストレスなどが原因であることから精神的な問題と捉えられやすく有効な治療がされないことが多いのです。

腸の慢性的な炎症も起こりやすいので、多くの副腎疲労の人は慢性的な下痢や便秘を患っていることも多いのが特徴です。

 

東洋医学からみると副腎疲労には種類がある

東洋医学では副腎は腎に分類され生まれつきの要素が強いとされます。

そして腎は年とともに弱りやすい臓器だと考えられています。

そして腎の気虚や血虚が副腎疲労の原因となります。

ですが腎虚には種類があり、

  • 腎の機能低下である腎気虚
  • 栄養成分が不足している腎血虚

などに分けられます。

腎の機能が低下するときは老廃物が溜まっている状態で、温度が低下するときは血流が低下している状態です。

腎のエネルギーと熱が不足し、作り出そうとする働きも低下しています。

そのため副腎疲労の人は、

  • 足腰のダルさ
  • 腰痛
  • 冷え性

なども同時に患っている人も多いのが特徴です。

 

東洋医学から見た副腎疲労の改善

副腎疲労の改善に必要なのは、

  • 休息
  • 水分摂取
  • 血糖値の調節

などになります。

休息をとるのは当然ですが、老廃物の排泄をしないと休んでも身体は回復しません。

大切なのは身体が回復しやすい状態にすることです。

そのために過剰な糖質の摂取は避けて水分を補給することが大切です。

加えてカフェインなどの身体を興奮させる物質を大量に摂取しているとドーパミンやアドレナリンなどの興奮ホルモンの分泌を低下させます。

 

血糖値を調節してくれるのは酢と食物繊維です。

さらに老廃物の排泄を促してくれる、

  • アーモンド
  • 黒酢
  • 黒豆
  • 黒ゴマ

腎虚を改善してくれる四天王です。

過剰に摂る必要はありませんが、普段から意識して摂取してしっかり尿を出して身体の老廃物を減らしてから休息すると腎気虚は改善されやすくなります。

 

まとめ

副腎疲労は最近になって認知度が上がってきた疾患ですが、概念は昔からありました。

休息しても身体が回復しない人には理由があります。

多くの人は身体に老廃物が溜まっているので、まずはしっかりと排泄してから休息をとりましょう。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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