金代のリウマチを解消するピンポイント経穴

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東洋医学では、リウマチという病名にこだわらず、関節の腫れや痛みに効くツボを選びます。

関節に炎症が起こって水が溜まるという事は、水分代謝を良くすることが根本的な解消につながります(腫れないリウマチには使わない)

金代

 

リウマチにツボを使うなら

ツボを使う時にもまずは、リウマチの分類から始まります。

リウマチの原因である

  • 湿

のどれが原因によります。

まずリウマチによる痛みがあまり強くなく、日によって痛む場所が違う場合は風に分類します。

その場合は、身体の中に熱がこもって腫れあがっているのが原因です。

そのため、溜まっている熱を発散させて流れを良くするツボを選びます。

リウマチの中でも風の痛みには、

  • 膈腧(かくゆ:脈会)
  • 血海(けっかい)

を用います。

膈兪の位置は、第7胸椎棘突起下から左右に2横指(3~4㎝)のところにあります。

ちょうど肩甲骨の下角を結んだ線上です。

膈兪は横隔膜の高さにあるので、横隔膜の動きを高める効果もあります

膈兪のように背中にあるツボはゴルフボールやストレッチポールを置いて、その上に10秒くらい寝ころびましょう

血海は太ももの膝の内上方にあります。

足を伸ばしたときにできるくぼみの上端です。

血海は血虚と瘀血の両方に用いるので、血流の悪い人は押すと痛みを感じます

3~5秒くらいぐーっと押します

寒による痛みは強く、同じ部位が痛むのが特徴です

寒による痛みは痙攣したように強く刺すような痛みで、温めるとマシになります。

こんな寒の痛みに用いるのは、

  • 腎兪(じんゆ)
  • 関元(かんげん:小腸の原穴)

です。

腎兪は基本的に身体を温めて、気(代謝)を補うツボです。

ウエストの一番細いところの線上で、2~3腰椎の間の外側で左右に指の幅2本分のところです。

大体おへその高さくらいにあります

冷えが原因で起こる泌尿器疾患や婦人科疾患にも用いられます。

ゴルフボールなどを置いて10秒くらい寝ころびましょう

関元は正中線(身体の中心線)上にあり、臍より指4本分(3寸)下

関元は小腸を元気にするツボでもあり、下腹痛や下痢などの胃腸症状にも効果的です。

胃腸が冷えて起こる症状を解消します。

冷えを解消するツボなので、胃腸の冷えに加えて婦人科疾患にも効果を発揮します。

関元は掌を当てて温めるくらいで十分です

湿による痛みは関節が腫れて重く感じ、同じ場所が痛み慢性化しやすいのが特徴です

また湿による痛みはになりやすい。湿邪が気血の流通を塞ぐため、皮膚や筋肉の痺れ症状も見られる。鍼灸治療の際、健脾除湿通絡の名ツボ、

  • 陰陵泉(いんりょうせん:合水穴)
  • 足三里(あしさんり:合土穴)

を使います。

合水穴、合土穴は気血が合流するところで、気血の逆流を解消する効果があります

陰陵泉は、身体に余分な水分が溜まるほどに押すと痛みます。

そのため、水分の多い下痢やむくみにも効果があります。

また、腫れて痛む膝痛にも用いられます。

陰陵泉は膝下内側にある太い骨の内側になります。

陰陵泉は軽めに10秒くらい押しましょう

足三里の主な効果は胃腸の調節です。

胃腸は水分代謝を調節しているので、胃腸の機能が低下すると消化から吸収、排泄の全ての調節が下手になります。

そのため、気(代謝)を高めるために基本となるツボとなります。

膝のお皿の下3寸、脛(すね)の外の筋肉上に取ります。

足三里はグーッと強く押しても大丈夫です。気持ち良いくらいに5秒押しましょう

 

水分代謝をアップして腫れや痛みを鎮めよう!

リウマチという病名ではなく、関節が腫れて痛んでいるという症状に着目します。

だからツボを探すときも水分代謝を上げるツボを選びます。

ツボを押すときも水分を流すイメージでじわーっと押しましょう

金代

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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