ピンポイント経穴は気滞を解消する鳩尾

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今日、紹介するのは精神や内臓の調子を整える鳩尾(きゅうび)というツボです。

鳩尾はみぞおちのことで精神疲労が溜まると硬くなるポイントでもあります(私もよくなる)

金代

鳩尾(きゅうび)とは

鳩尾はみぞおちとも読み、みぞおちにあるツボで肋骨が交わる骨のへりから1~2㎝下がった窪みにあります。

精神的な疲労やイライラ、緊張などの解消に効くツボとして知られています。

こういった精神的な症状は気滞(きたい)と呼ばれ、女性であれば月経前症候群などの原因にもなります。

その他にも、

  • みぞおちの張った感じ
  • 動悸
  • 気管支炎
  • 吐き気
  • 肋間神経痛

などにも効果があるとされています。

鳩尾は任脈(にんみゃく)に分類され絡穴(らくけつ)でもあります。

絡穴とは疾病の際に反応のよく現れるポイントであり、表裏の症状を同時に解消し慢性的な内臓疾患に効果があるとされるツボになります

気持ちが張っているときは仰向けで鳩尾を触ってみると硬くなっています。

これは鳩尾の奥にある腹腔神経叢(ふくくうしんけいそう)と呼ばれる内臓に伸びる自律神経が興奮しているからなのです。

また、お腹に弾力性が無い時には自律神経が興奮した状態です。

そのため鳩尾の周りを手でさするだけでも緊張がほぐれる効果があります。

脳や内臓の疲労が溜まると鳩尾の周りは硬くなり弾力性が無くなります

普段から冷たい物ばかり食べたり飲んだりして消化器系が疲労している人ほど鳩尾は硬くなっています。

 

任脈とは

任脈とは奇経と呼ばれる八つの脈の一つで、督脈と同じで独自の経穴を持つ珍しい奇経です。

任脈は陰経の海と言われ諸陰経(肝・心・脾・肺・腎・心包)を統括する作用を持ちます。

効果のある内臓は、

  • 泌尿生殖器系
  • 消化器系
  • 心肺疾患

などです。

基本的に任脈は内科的な症状に用いられる経絡で、特に下腹部のツボは泌尿生殖器系や婦人科の疾患に用いられます。

また鳩尾を含む腹部のツボは消化器系の疾患に用いられます。

そして胸付近のツボは心臓への刺激を通じて強壮作用や精神安定作用を持っています。

このように鳩尾を含む任脈は特に内臓に効果があります。

だから鳩尾を含めて下腹部から喉にかけて内臓の機能を高める効果があります(特に女性に嬉しい♪)

自律神経の乱れが月経前症候群などの気滞を起こすので注意です

金代

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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