東洋医学で体質改善!胃熱とは?

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東洋医学の胃熱

歯磨きをした直後なのに口臭がする、、、。

大便の臭いが酷いので、どうにかしたい。

こんな悩みはよく聞きます。

こちらでは悪臭の原因となる胃熱(いねつ)について書いていきます。

人物紹介

澤 楽(さわ らく)

東洋医学をベースに経絡内臓整体で身体の体質改善を目指す鍼灸マッサージ整体師。 栄養学に薬膳も組み合わせて本当の健康を実践している。プラチナ経絡整体で様々な疾患を解消しています。

⇒澤楽がプラチナ東洋医学で解消できる疾患一覧

悪臭の原因となる胃熱とは

まず、口臭が酷い人の特徴として、炭水化物の食べ過ぎが考えられます。

該当する人は、すぐにお腹が減るので、余計に多めに食べようとします。

実はそれが逆効果です。

炭水化物を大量に摂ると、インスリンの分泌が多くなるため、余計にお腹が空くのが早くなります。

また、消化のために胃に血液が集まり、過剰に働かせた結果として口臭の原因が作られます。

胃で発生した熱が生臭い空気を押し上げます

そして、炭水化物を消化するために、水分を消費するので血流が悪くむくみやすいです。

胃の調子が悪い時は、下痢気味になりやすいのも特徴ですね。

 

東洋医学で自分の体質を診断しよう

体調が崩れる前兆は人の体質によって決まっています。

東洋医学においては筋痙攣・溜息・しゃっくり・咳・鳥肌の5つの行動に注目しています。

こちらでは木・火・土・金・水の5グループに分けて各体質を紹介していきます。

五変の分類

木タイプ(筋痙攣は肝臓と胆のうの異変)

体調を崩しだした時には筋肉がつりやすくなります。身体に疲労物質が溜まり、肝臓が処理しきれない時に起こる変調です。

身体の血液循環が低下するので、筋肉は緩むことが出来ずにつってしまうのですね。肝の弱りです。

この時に身体には、乳酸が溜まっており体内は酸性に傾いています。

疲労回復にクエン酸が良いというのは、新たな酸を入れる事で乳酸の合成を止めて分解を促進するからですね。

合わせて

  • 緑の野菜からミネラルとビタミンB
  • 水分を多く摂る事

で肝臓の機能は高まります。

いきなり胃が弱ることはあまりなく、肝臓が弱ることから胃や膵臓などの消化器が弱って胃熱が起こります。

 

火タイプ(溜息は心臓と小腸の異変)

溜息は心の循環が上手くいってない時に出ます。また頭に血が昇っている状態なので、冷ましてやらないと悶々とします。

溜息は、頭の熱を吐き出そうとするために出てくるのですね。心臓の弱りです。

同時に横隔膜が硬くなっています。そのため呼吸が浅くなっているので頭は酸欠状態ですからスッキリしません。

溜息は深い呼吸を促す効果もあるので出てくる時ほど深呼吸しましょう。

また自宅ならシャワーを浴びて頭の熱を取り除いたり気分転換に散歩をしたりしましょう。

各タイプの中でも水分補給が最も重要なので、少し硬めのミネラルウォーターが良いですね。

火タイプも胃が弱るのは後からで、まず水分不足などで小腸が弱り渋滞するせいで胃が弱ります。

 

土タイプ(しゃっくりは胃と膵臓の異変)

吃逆(しゃっくり)が出るのは、胃腸が冷えている証拠です。普段から冷たい物を取り過ぎている人に多く見られます。胃の弱りです。

冷えた胃の動きが悪いために、横隔膜に負担がかかり痙攣したためにしゃっくりは起こります。

しゃっくりは胃を温めるために起こります。こんな時は白湯を飲んで胃腸を温めましょう。

また、顎を動かすのも効果的なので、ガムやスルメなどを噛むのも効果的ですね。結果として、唾液を飲むのは最高の胃腸薬ですね。

土タイプは最も胃熱が起こりやすいタイプで、原因は主に食べ過ぎ飲み過ぎからです。

食べるのが好きな人が多いのがこのタイプです。

 

金タイプ(咳は肺と大腸の異変)

身体の水分の移動が滞っている証拠です。咳をする事で、筋肉に刺激を入れています。

  • 運動不足の時
  • 体温が下がっている時

に出る生理現象と言えますね。肺の弱りです。

体操をしたりストレッチをしたりする事で、筋肉に刺激を入れましょう。

ポイントは胸の筋肉と肩甲骨の間ですね。ここが固いと呼吸がしづらいので、咳はこれらの動きを良くするために起こりますから。

その辺りを擦ったりシャワーを当てても良いですね。乾燥に弱いのでオニオンスープもお勧めですよ。

金タイプはもともと胃が強くない人が多く、不調になるときは下痢になります。

そのため、胃腸は同時に弱りやすいタイプです。

 

水タイプ(鳥肌は腎臓と膀胱の異変)

鳥肌が立つのは、身体に余計な水分が溜まっている証拠です。余計な水分が溜まると、身体が冷えやすくなるので、体温を高めようとする生理現象ですね。腎臓の弱りです。

水分の排泄を促し、体温を高める生姜や紅茶がお勧めです。

また、ミネラルバランスが崩れやすいのも特徴なので、冬はホットポカリで夏は麦茶がお勧めですね。

ワカメの味噌汁などの海藻を多めに摂りましょう。

水タイプの不調の原因は主に冷えからなので、冷たい飲み物の飲み過ぎがきっかけで胃熱を起こすこともあります。

基本的にそんなに消化器系に不具合を起こさないタイプです。

 

その行動NGかも!胃熱の人は心当たりが、、、

  • 過食気味でお腹が一杯になるまで食べる
  • アルコール摂取量が多く、ビールなどの冷たい物を大量に飲んでいる
  • 喉が渇くが、水ではなくジュースやコーヒーを飲んでいる
  • 脂っこいものや辛いものを好んで食べる

以上のような行動は、胃の中で大量の熱を生み出すので、口臭に影響しやすく腸で便の腐敗を促進させます。

こんな状態を解消するには、どうすれば良いかを次に書いていきます。

 

これが正解!胃熱を解消するには

大切なのは、身体を冷やすと言われる野菜を食べる事です。

冷えるのは身体に悪そうですが、過剰な熱がある人は冷たいものを食べるのでなく、熱を冷ますもので熱をとらないといけません。

薬膳では清熱作用のある野菜を食べ大根などが代表です。

大根は刺身と一緒に出てきますが、生魚は消化にエネルギーを使い、熱が発生するので同時に食べて熱を冷ます効果があります。

また、そばも身体を冷やす働きがあるので、日本酒とそばは相性が良いと言えます。

そして熱の大量発生を防ぐには、よく噛んで食べる事です。

噛む事で消化を助けるので、胃の負担が減り熱の発生量も抑えられます。

さらによく噛む事で、満腹感は早く訪れるので、食べ過ぎの防止にもなりますね。

 

肝臓や胆のうが弱りやすい木タイプ

肝臓や胆のうのためには、代謝を促すために

  • カロリーは控えめ
  • ビタミンA・K
  • βカロテン
  • 酸味

などを意識して食べると、代謝による老廃物の排泄を促します。

体内の、ビタミンAの約80%は、肝臓に貯蔵されています。またβカロテンは、ビタミンAの原料になり、緑黄色野菜に含まれる色素です。

不足すると、目に問題を起こし、夜盲症の原因ともなります。

アルコールを多量に摂ると、分解にビタミンAが使われるので、ビタミンが不足しがちになります。ビタミンAは鳥のレバーに多く含まれます。

また、ビタミンAはCとEと同時に摂る事でよく働きます。ビタミンKも緑黄色野菜や海藻類、発酵食品に含まれ出血した時の止血作用をし骨を強くします。

 

心臓や小腸が弱りやすい火タイプ

心臓と小腸には、水分代謝のために、

  • ナトリウム
  • 亜鉛
  • マンガン
  • 苦味

などのミネラルと苦味をバランスよく摂りましょう。

ナトリウムは、体内の水分量や血圧を調整するために必要な物質です。塩分が、血をコントロールするという表現になります。

亜鉛は、細胞の新陳代謝に関わる200種類以上もの酵素を構成する重要な成分です。

亜鉛が不足すると、舌に味覚異常が生じたり脾胃にエネルギーが行かず、胃腸障害が起こりやすくなります。

亜鉛は、ビタミンCと一緒に摂ると吸収しやすくなるため、亜鉛を多く含む牡蠣にレモンをかけて食べることが多いのは、生活の知恵であるといえます。マンガンはセラミドを作るのにも必須ですね。

 

胃や膵臓が弱りやすい土タイプ

胃や膵臓には、エネルギーとなる

  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物

を意識して摂りましょう。一般的には、「ご飯や麺類は消化が良く、お肉は消化に悪い」と言われていますが、大きな誤解です。

肉や魚などのタンパク質は、胃酸で速やかに消化されて小腸に送られるため、胃の滞留時間は数十分程度ですね。

逆に、ご飯や麺類は胃酸では消化されず、いつまでも胃のなかに留まっています。

亜鉛は、膵臓で作られるインスリンの働きを活発にする作用があります。インスリンは脂質が原料になるので、不足するのは問題ですね。

それらの条件を満たすのが

  • 牡蠣
  • ウナギ
  • チーズ
  • レバー
  • 大豆製品

などになります。

ですが、基本的に食べ過ぎやすい土タイプは、腹八分目を守りながら空腹の時間を作るのも必須です。

 

肺や大腸が弱りやすい金タイプ

肺や大腸には全体のバランスよく摂って、鉄分が重要ですね。 鉄分は肺で取り入れた酸素を全身に送るために必要不可欠です。また、肺に潤いをもたらすのは、タマネギなどの辛味です。

鉄分は胃腸で吸収されにくいですが、

  • 動物性たんぱく質
  • ビタミンC
  • カルシウム

を一緒に摂ることで、吸収率が高まるので一緒にとるようにしましょう。

赤血球のもとになる、たんぱく質やその産生を助けるビタミンB群も、緑黄色野菜などでたっぷり摂るようにしましょう。

鉄分は、主に大腸で吸収されるので、大腸の調子が悪い人が貧血にはなりやすいです。

下痢を起こしているときはミネラルも意識してとりましょう。

ホットポカリがおすすめです。

 

腎臓と膀胱が弱りやすい水タイプ

腎臓と膀胱には

  • ナトリウム
  • カリウム
  • マグネシウム
  • カルシウム

をバランスよく摂り、ヨウ素もあると良いですね。理想は海水のバランスなので、岩塩には全てが含まれます。

このナトリウムとカリウム、マグネシウム、カルシウムは色々な所で役立ちますが、メインとなるのは電解質と水分の維持と言えますね。

腎の強さは、生命力と考えられており、

  • 体内の電解質
  • 水分の適正量

という重要な機能を担当します。これが維持できなければ、他の内臓も機能しなくなります

特に、水分の維持が上手くいかないと、心臓に負担がかかります。過剰な水分の排泄は、当然、膀胱にも負担となりますよ。

 

 

まとめ

胃熱は、生活習慣が乱れている人が最もなりやすい症状の一つです。

病気では無いですが、この状態が続けば健康を損なうでしょう。

東洋医学では、口臭や排便の状態を聞くのは、生活習慣を読み取るためです。

若い時に太りやすいのは、このタイプなので食べ合わせも大切ですが、まずはよく噛む事を意識しましょう。

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筆者:澤 楽

鍼灸マッサージ師で東洋医学と西洋医学の融合と併用を目指しています。
農学部出身なので栄養学から見た薬膳についても書いていきます。普段は大阪市中央区のほのか整骨院で院長をしています。 澤楽はペンネームです。
ほのか整骨院

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